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変わっていないことの素敵さ

みなさん、お久しぶりです。仙台のKです。
今回は何を書こうか迷いましたが、仕事の途中でちょっと寄った、自分の在
りし日のことを書こうと思います。

♪あれは3年前
いや違う…もう25年も前の話しです。

学校を出た私が社会人として初めて東京の地を踏んで、新たな暮らしを始めた
街…。池袋から幾つ目の駅だったろう。西武線沿線のこじんまりとした住宅地
でした。練馬大根が有名な地域で、東京らしからぬ?〈JA〉が存在感を漂わ
せていた、そんな地区でした。

先日、東京での仕事の途中、近くを通過したので、思い出に引きずられるよう
に立ち寄ってみました。
私の住んでいたアパートはすでに取り壊されていて、今はコンビニがドシリと
そこに…当時「これだけは無くならないだろう」と思っていた向かい側のマン
ションさえも消えていました。道路が拡幅された訳でもなく、かといって近代
化されたわけでもなく、さらに大型のマンションがそこに…。

時の流れを感じながら、遠い昔を脳裏に描いていたその時に飛び込んだ光景…。
それがこの写真なんです。思わず携帯を取り出し撮影してしまいました。


そう、なんともありふれた一枚の風景写真ですが、でも私には大きな意味があ
るんです。

当時、独身だった私が足しげく足を運んだ飲み屋さん。お金に余裕がないくせに、
でもよくみんなが顔を揃えたあの店…ずいぶんと女将さんに面倒をみてもらった
ものです。いつの頃からか、そんな常連たちを女将さんはこう呼ぶようになって
いました。「私の子どもたち」って。私は年がら6男坊という位置づけでした。
出来の悪い子どもたちでしたが、兄弟ケンカをすることもなく、本当にいつも飲
んではだべっていたものです。私の札幌への転勤が決まった時は、暖簾をしまっ
て夜通し飲み明かした記憶は今でも鮮明に覚えています。

そんな、母さんのお店が今でもあるなんて! 驚きと同時に、なんだか懐かしく
て、嬉しくて…。女将さん、元気なのでしょうか?

変わってよくなるもの、変わってはいけないもの、変わらなければいけないこと。
昨今の厳しい世の中には、時代に対応する変化が求められています。
半面で、変わって欲しくないこともあるんですね。
どんなに時代が流れても、人の記憶だけは変わらずにきれいに残っているし、残
って欲しいもの。それが現実に自分で確かめられた時、なんとも素敵な瞬間が訪
れ、頑張る元気と勇気が沸いてくる。生きていること幸せを感じます。
そんなことをひしひしと感じた、仕事の合間の一コマでした。

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