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家は人を表す

 次号(夏秋号)の特集は、室内空間と戸外空間、家と庭をテーマにした<「そと」も家のうち>。そして、サミットで関心が高まっている<エコ>も第2特集的に取り上げています。

 特集はもちろん、その他の取材でも、毎号、さまざまな方にお目にかかります。雑誌づくりをしていて、この「人に会う」というのが、何よりの楽しみなのですが、今回も素敵な方々のお話をうかがうことができました。

 特集でおじゃました道東・標茶のお宅は、「小さいことが豊かである」というご夫妻の考えからつくられた33坪の平屋。限られた空間を何とか有効に使おうという力みもなく、こぢんまりとしながらも、ゆったりとくつろげそうなオーディオスペースや和室など、とても豊かなお住まいでした。

 エコの取材でうかがった札幌市内の30代のご夫妻は、とてもセンス良く、無駄なく暮らされていました。家具でも小物でも何かを買うときは、じっくり吟味されるほうで、本当に欲しいものだけがお宅の中にあるという感じ。それも、「不要なものは絶対に買わない!」「無駄はしない!」と肩をいからせているわけではなく、ごく自然に振る舞われているだけ。買い物で失敗することはほとんどない、とおっしゃるのですから、うらやましい限りです。

 力まず自然体で暮らされている方のお宅には、何か包容力のような豊かさを感じることもしばしばです。それは、住んでいる方が醸し出す雰囲気といえるかもしれません。家は人を表す、ということを、あらためて感じている今日この頃です。

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