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エゾタヌキ!?

こんにちは。編集ysです。
先日、取材で数年ぶりに旭山動物園を訪れました。動物本来の能力や習性を見せる「行動展示」の考案者である坂東元園長の興味深いお話を聞き、自分の記憶からはずいぶんと変わった園内をじっくり拝見しました。

見学中に気になった展示の一つが、在来種と外来種の比較展示。 北海道産動物舎で見た、「エゾタヌキ」と「アライグマ」もそのひとつでした。アニメの影響(あらいぐまラスカル…年齢がバレますね)でアライグマの姿は思い浮かぶのですが、実は、タヌキをきちんと見たのはこの日が初めて。サイズや顔はパッと見、とても似ていますが、明らかにシッポのサイズと柄が違います。アライグマはアライグマ科、エゾタヌキはイヌ科だそうです。「ほぉ〜、なるほど。ちゃんと見るとこんなに違うのね」と、案内してくれた広報担当の方の説明を聞いていました。

そして数週間後。
外出後、友人家族を家まで送り車の中でおしゃべりしていると、建物の前を小動物が歩いています。

 「アレなに? イヌ? (友人)」
 「アライグマだ!! (子どもたち)」
 「あ、ほんとだ。いや…タヌキ! エゾタヌキ! (私)」

なんと、いたんです、彼(彼女?)が! エゾタヌキです。もちろん、シッポも確認しました。アメリカやカナダからペットとして持ち込まれたアライグマが野生化し、札幌の街中に出没しているという話は聞いたことがありましたが、エゾタヌキも山から降りてきてしまったのでしょうか。寒い冬を乗り切るために、食べ物を求めて迷ってしまったのかもしれません。息を潜めて車からしばらく観察していると、そのうち、暗闇の中に消えていきました。
「無事に山に帰って、冬を乗り切ってくれますように」。坂東園長の話を思い出しながら、そう願いました。

旭山動物園の坂東園長のインタビューは、12月28日発売のReplan北海道vol.103で詳しく掲載しています。

↓写真は旭山動物園・ほっきょくぐま館のもぐもぐタイム。迫力です。
polar bear

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