こんにちは。北海道に暮らしはじめて1年と少し。
ようやく滑りやすい雪質の見極めと、
転びにくい歩き方が身についてきた編集部のNマキです。
さて。
私には、北海道で叶えたい夢があります。
それは…オーロラを見ること!
通常北半球では、北緯60°周辺のオーロラベルト下の
地域でしか見ることができませんが、
稀にとても強い太陽フレアが発生すると、
日本でも見られることがあります。
しかもそれは、より北極に近い場所の方が確率が高い。
そこで、北海道なら見えるかも!と期待しているわけです。
以前、カナダのホワイトホースという町に
住んでいたことがあります。
人口23,000人ほどの小さな町ですが、冬には日本からも
観光客が訪れるオーロラツアーで有名な場所です。
私の部屋は北側の2階。
窓の外はスプルースやアスペンの森が広がる原野で、
見通しが良かったので、
毎日、オーロラ予報の専門サイト
http://www.gi.alaska.edu/AuroraForecast
で、オーロラの強さ予測を確認しては、
真っ暗な部屋の中で夜空とにらめっこしながら
オーロラの出現を今か今かと待ち続け、
その予兆を見とめると、
マイナス20度の屋外で三脚を立ててカメラをスタンバイ、
という日々を送っていました。
オーロラの頻度や強さは、太陽黒点の変化と連動していて、
約11年周期で数や面積の増減を繰り返していると言われます。
当時はちょうど、黒点が減って太陽の活動が停滞期だったせいか、
天空がオーロラに埋め尽くされるようなすごい現象が見られたのは、
1シーズンでもたった数回。
でもその光と存在の不可思議さは、
私が今までに見た地球上の何物とも比較できない魅惑的なもので、
今思い出してもぞくぞくします。
昨年には、平安・鎌倉時代の歌人 藤原定家の日記に
書き残されていた「赤気(せっき)」が、太陽の活動の
異常な活発化によって当時の京都上空に現れたオーロラだった
可能性が高いという研究結果も報告されています(オーロラは
光が強くなるほど赤く見え、赤くなるほど強いオーロラだと
日本でも観測できる可能性が高くなります)。
現代は街明かりが強いので、京都で見えるかどうかはわかりませんが
北海道では、今でも時々赤いオーロラが観測されています。
今後も太陽黒点の変化に注目です!
…ちなみに今月9日のニュースでは、現在黒点が消滅(!)している期間が
しばらく続いていて、太陽は活動の最小期に向かっているよう…
Posted on 2月 19th, 2018 by スタッフreplan
Filed under: メルマガコラム
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