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私の宝物。

はじめまして、こんにちは。
北海道へ移住してきて5カ月の新参者、編集部のNマキです。
やっと桜が咲いてきましたね。
春=ソメイヨシノが体に染み込んでいる私には、濃いピンク色&葉っぱが
同時に出てくるエゾヤマザクラは若干のカルチャーショック(!)ですが、
そんな風景にもなじんでいきたいなあと思います。

さて、今日は私の宝物のひとつをご紹介します。
それはこれ。

推定1910〜20年代製。英国アンティークのベントウッドチェアです!
以前、アンティーク家具屋に勤めてたときに出会いました。
今は、パソコン用チェアとして使っています。

ベントウッドいえば、1800年代にトーネットさんが発明した
「曲げ木」の技術で作られた量産型のチェア。
軽くて取り回ししやすく、数もそろえやすいということで、
当時はカフェなどでよく使われていたといいます。
撮影するのにやむなく和室に置きましたが、イギリスの家具って、
意外に和のテイストとも相性がいいんです。

座面は、当時の最新技術だった合板に、エレガントな模様が型押しされています。
このフチの色の自然にすれた感じとか、打ちつけたようなキズとかが…たまりません。。

アンティークやビンテージを見るときは、裏も大事。
当時のメーカー名の書かれたシールなんかが残っていると、テンション上がります!
ここには「Mundus and J.J.Kohn Ltd.」の文字。
当時のベントウッドチェア製造大手のひとつのようです。
ちょっと見えにくいですが、座面を支える材の一部が彫り込まれていて、
そこにはなんとなく、「チェコスロバキア製」と書かれているような…
当時ベントウッドチェアの多くは、ハンガリーやチェコスロバキアなど
東欧の工場で生産されたものが、イギリスで販売されていたようです。

100年も前に遠い異国で作られ、使われ、巡りめぐって北海道に移住した日本人の元に。
そういう見えない物語も、アンティークの醍醐味です!

と、大好きなものについつい熱がこもってしまいましたが、
家具って、住まいを素敵に見せたり居心地いい空間をつくるのに、
とても大切なものだと思うので、新居でも仮住まいでも何かひとつ、
お気に入りがあるといいですね。

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