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雪のある風景

仙台事務所のSです。
今年の仙台は雪が少ない。
降らないわけじゃないけど、積もることはないようです。
例年なら、2〜3度、どか雪が降り、雪かきをしなければいけないのだが。。。
それはそれで、もちろんいいことなのだけれど。

6歳から8歳までの3年間、父の仕事の都合で横手市で暮らしたことがあります。
横手市は知ってのとおりの豪雪地帯で、冬の間は1階部分が雪に埋まるほど。
毎日朝晩雪かきが必要で、大人にとっては迷惑このうえないのですが
子どもにとってはとても楽しいものでした。

家は周りが田園に囲まれた丘陵地に建っており、
冬の間は自宅の庭からソリ滑りが楽しめます。
30メートルぐらいの高さから下の雪原に向かって一気にソリを滑らせると、
スピードにのったソリは雪原をスーッと進み、何もない真っ白な世界に
そーっと止まります。見渡す限りの白い世界。何の音もせず、何の匂いもせず。
目をつぶると柔らかな光だけが感じられ、どこか別世界に迷い込んでしまったよう。

あのキラキラとした雪の情景を今でも時折思い出し、無性に見たいと思うときがあります。
子どもたちは、ちょうどその頃の僕と同じ世代。
彼女たちにあの雪のある風景を見せたらなんて思うのでしょう。
たぶん、わーわー、キャーキャー、盛り上がり、
無限ループのソリ滑り大会が始まるのだろうな。

いつか機会があったら連れていきたいなと、真っ白い企画書を前に思いました。

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