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事理おのずから通ず

ネットワーク課のTです。
行く、逃げる、去る。もう3月ですね。あわただしく、いらいらしがちです
が、だからこそ、ちょっと昔に想いをはせて聖徳太子の憲法十七条について
のお話。
 
聖徳太子は憲法十七条の最初に、「和以貴為(和を以って貴しと為す)」と
述べました。毎日ニュースで流れる国会等での足の引っ張り合いをみている
と、みんなどうしてしまったのだろうと思います。もっとも、和するという
のは、なあなあで馴れ合うこととは違います。
 
「和して同ぜず」という言葉があります。ネットの辞書で調べると、次のよ
うに書かれています。〔論語(子路)〕人と仲よく交際はしても、おもねっ
て自説を曲げるようなことはしない。

十七条憲法でいう和は、皆が自由に議論を行うために「上のものは和(やわ)
らぎ、下のものは睦(むつ)ぶ」状態を指しています。そして、「このよう
な状態で事を論ずることができれば、自然と理が通り、できないことはない」
と述べています。

 一に曰く、
 和を以って貴しと為す。
 (省略)
 上和らぎ下睦びて、事を論ずるにかなえば、
 すなわち、事理おのずから通ず。
 何事か成らざらん。

100年に一度といわれる経済危機、国も、会社も、家庭も大変な時ですが、
和やかに話し合い、皆が納得する「当たり前のこと」が当たり前に行われる
世の中でありたいものです。
 
 

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