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ばんえい競馬

5月の連休ににテレビCMに誘われた息子に誘われ、帯広にばんえい競馬を見に行きました。
出店や子供コーナー親子連れが目立ち、初心者向けの馬券の買い方を教えてくれるコーナーまであって、なんだかとっても健康的な感じ。そんな中に絵に書いたような「競馬をしにきているおっさん」もいて「いやあ、休みだからって競馬場に遊びに来てる奴が多くてじゃまくさいべや」と憎憎しげに仲間同士しゃべっている。でもそれほどの混雑でもないので、普段はよほど閑散としていると予想できる。

せっかくだからと中学生の息子にも100円で馬券買い初体験、、、、、と思ったら中学生は購入禁止!そういえば中学校の校則での保護者同伴でも出入り禁止場所「競馬場」でした。

さて、競馬場は直線200m。「えっ?短い」という拍子抜けの競技場。間に2つ障害(坂)がある。出走初めてゴウゴウと土煙をあげてすごい迫力。まずは最初の小さい山をけっこう軽く越えてゆく。勢いに乗って全馬いっせいにダッシュ、、、、と思ったとたん、全馬がストッップ。まるで「ダルマサンコロンダ」みたい。?????いったいなにが起こった?と思ったら、その先の急な坂の前で力を貯めているようです。はやる馬をわざわざ抑えていったん止めてまた走りだす。見学者も、スタート地点で見ていた客が今度はゴールへ走る。ばんえい競馬は客も走るのです。

「障害を登る際の馬と騎手の駆け引きが勝利の鍵を握る」と解説がありましたが、まさに他の馬ではなく、自分の馬との勝負。この上り坂で、なんと3頭次々にころんでしまいました。正座のように足を4本とも膝のところで折って中には横に倒れる馬も。「足、折れたんではないの?」と辛くて見ていられないのに容赦なくビシビシと鞭が入る。2頭は、なんと けなげにも立ち上がり最後まで走り、運動会で遅れた子供のように暖かい拍手を浴びていました。

ところが、最後の1頭は全く立ち上がれない。「あー、足が折れたんだなあー。かわいそうに」と思っていると「絵に描いた競馬おっさん」が解説してくれました。「あれは馬に騎手が舐められてんのさ。馬もずるいから走りたくないんだ。あの騎手もうダメだな」。その後、しばらく鞭を入れた後、係りの人が集まってきて馬を立たそうとするが馬は瀕死に見える。やっと鉄ソリをはずしてやる。と、待ってましたとばかり、軽々と立ち上がるお馬さん「勝ったぞ!」と馬と騎手の駆け引き勝負に勝ったお馬さん元気に退場。残った鉄ソリは、耕運機のような車が来て回収。

競馬おじさんいわく、今回のような状況になってしまった騎手は、もう馬に馬鹿にされて使いものにならないそうです。結局さっきの馬の方が駆け引き上手。「へなまずるい」という北海道弁を思わず連想してしまいました。

北海道をが育てた世界でたったひとつの「ひき馬」競馬。一見の価値あり!
http://www.banei-keiba.or.jp/

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