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リプランくんが行くvol2-1

Replanのマスコットキャラクター「リプランくん」が、おもしろい「人」や「モノ」を調査&レポートするこの企画。今回は白老町にある「仙人の森」へ行き、自然に寄り添って暮らす仲睦まじいご夫妻を訪ねました。

きっかけは、建築家の堀尾浩さん(堀尾浩建築設計事務所)。ある日、「僕の故郷の白老に、ちょっと面白い場所がありますよ。『仙人の森』という場所なんだけど、リプランくん行ってみませんか?」とのお誘いを受けました。そこは、堀尾さんのご両親が、人の手が一切入っていない山を手に入れ、なんと16年以上の年月をかけて道をつけ、水を引き、木を育ててきた場所。「自然に寄り添う暮らし。ぜひ実際に見て、体験してみたい!よし、キャンプですね!」と、早速取材にうかがいました。

キャンプ道具を車に目一杯詰め込み、いざ白老へ。高速を降りて教えられた砂利道を行くと、見落としそうに小さな、手作りの看板を発見しました。かなりの山奥。どうやらここが「仙人の森」のようです。

坂道を上っていくと、木立の中に切り開かれた場所が。傾斜地を上手に利用した敷地にはコンテナハウスや薪小屋などが点在していて、なんだか絵のようにきれいです。思っていた以上の広大な敷地に、リプランくんやスタッフもびっくり。そして、ほりおさんご夫妻が笑顔で迎えてくれました。息子さんである堀尾浩さんも来てくれていました。

堀尾さん

「良く来たね。私がこの森を管理している仙人、ほりおです」

「ようこそ、いらっしゃいましたね」

「はじめまして。今日は自然に寄り添う暮らしを少しでも体験してみたくてうかがいました。きれいな山ですね! そもそも、どうしてこういう場所をつくりたいと思ったんですか?」

「そうだね。私は島根県の出身でね。自然に囲まれた暮らしはとても身近なものだったんだ。縁があって白老に移住してからは役場で白老牛に関わる仕事をしていて、勤めながらも、こういう木や山、自然が近くにある暮らしが理想だったんだよね。だから、定年を迎える少し前から、少しずつ準備を進めていたんだ」

「自然を感じるためにどこかへ出かけるのではなくて、そこに暮らしがあることが、ほりおさんの理想だったんですね。それにしても、すごく広い敷地。ここは最初、どんな状況だったんですか?」

「ここは約4ヘクタールあるんだ。今からは想像しづらいかもしれないけれど、人の手がほとんど入っていない荒れた山だったんだよ。木は鬱蒼としてツタが絡まっていて、もちろん道もなかった。まずは中古のブルドーザーやユンボを手に入れて、道をつけることから始めたんだ」

「え! 道から? 今の、この風景からは想像できないですね」

「木や山は、人の手が入って育ててこそ、美しく育つんだよ。実際に「仙人の森」を手に入れたのが15年前で、今の状態になるまでに10年くらいかかったかな。森が元気になってきたと実感するのはここ4~5年。私は自分で木を育てたくて、この山を手に入れたんだ」

「山が元気になってくると、木の成長が早くなりましたね。一気にのびてくるんです。私も木を植えるのは好きで。もともと自宅にあった木を植樹したりもしましたよ」

「きれいな景色は手をかけ、時間をかけてこそ、なんですね。建物もいろいろとあって…。海上コンテナや鉄道用のコンテナがありますけど?」

「建物も1つずつ、すべて自分でつくってきたんだ。コンテナは住居として使ったり、収納庫として使っているけれど、私にとって建物は森を育てる作業の拠点として必要なだけ。ここを拠点にするために300メートルのパイプを埋め込んで湧水を引いたり、貯水タンクも設けた。トイレは土壌浄化処理方式を用いて水洗化しているんだよ」

「ほりおさんは、技術者だったんですか?」

「違うけれど、いままで仕事で関わってきたことが、知識としてとても役立っているかな。あとは、少しずつ、覚えていったという感じ。でも一番は、奥さんや知人の協力。木材やコンテナも人との縁で揃えることができたんだ。そうじゃなきゃ、ここまで整備できなかったかもしれないね」

「地道な努力とまわりの人たちの協力の成果なんですね」

「そうだね。私は長く牛に携わっていたから、この『仙人の森』という場所をとおしてこれからも白老牛の普及振興を応援していきたいと思っているんだ。さて、せっかく来たのだから、いろいろと体験していってもらおうかな。その前に、この森をぐるっと案内しよう」

「よろしくお願いします!」

コンテナハウス

多目的工房

野外トイレ

五右衛門風呂

薪小屋

リプランくんが行く!vol.2 白老「仙人の森 ほりお」- [2] アップしました!
以下にある「part-2」ボタンからご覧ください。

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リプランくんが行く!Vol.2 白老「仙人の森 ほりお」へ − [1]

2011年09月07日 / by : replanmin / category : 特集 - レポート - 特集

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