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リフォーム事例:暮らし上手さん


  ささやかにエコしてます

環境共生住宅というほど大がかりではないけれど、環境のためになにかしたい。
そうして実践している方々にお話をうかがいました。


◆ソーラー発電機だって、日曜大工でつくれます
◆雨樋とバケツで、雨水利用中
◆微生物の力は偉大だ。バイオトイレ体験
◆我が家の屋根は花盛り
◆水のある生物の生活環境「ビオトープ」


ソーラー発電機だって、日曜大工でつくれます 稚内市・新田さん

「子どもたちが安心して生活できる環境づくりはまず、 できるところから」と新田さん。 

自宅前に設置されたソーラーパネル。


稚内で、安全で環境に優しい食料生産に取り組んでいる「ファーム・レラ」の新田さん。実は家庭用の小規模発電施設をつくってしまった方でもあります。動機は「単純に、発電をしてみたかったから」。
このソーラーパネルで家庭内電気の10〜15%を補っているそうです。蓄電量が少なくなるとランプの色が変わるため、お子さんが「大変だ、電気がなくなってきた」と照明やテレビをあわてて消す姿も。エネルギーの大切さを、実生活の中で素直に学んでいるようです。

・太陽電池・・・・5万5000円×2
・コントローラー・・・2万3000円
・インバーター・・・・・・5万円
・配線、金具など・・・・・4万円
・バッテリー・漁師さんから貰った
・太陽電池架台・・・不要材で自作
            計・24万円

室内で蓄電量がわかる仕組み。

雨樋とバケツで、雨水利用中 伊達市・Sさん
 北海道では珍しい雨樋をつけ、樋づたいに流れてきた雨水をバケツで受けて貯めて、花壇の水やりなどに使う。お子さんのちょっとした水遊びにも活用されている雨水利用は春から秋にかけて行われ、冬の間は雨樋の排水口に蓋ができるようになっています。雪が少なく雨樋に負担がかかりにくいという地域条件もあるかもしれませんが、Sさんの、雨樋とバケツによる雨水利用、誰でも無理なくできそうな方法では。

雨水での水やりはボクの日課。

冬はこうやってフタを閉める。

育つ野菜にも愛情がわいてくる。

微生物の力は偉大だ。バイオトイレ体験 稚内市「宗谷岬えこ・びれっじ」
 8月にオープンした「宗谷岬えこ・びれっじ」は、宗谷の風と太陽からエネルギーをつくり、この地でとれる海山の食材をいただき、排水やトイレも生物処理で宗谷の大地に還す、循環型の体験施設です。そして、そこに設置されているのが「バイオトイレ(コンポストトイレ)」。見た目は普通の洋式トイレですが、中におがくずのようなモノが入っているのが違うところ。この中の微生物の働きで水や薬品を一切使わず、大腸菌や寄生虫卵を死滅させ、さらに匂いのない有機肥料に大変身。手触りもサラサラの粉状になります。排泄物を大地を潤す肥料にするなんて、バイオの力に敬服するばかり。宿泊して体験してみてはいかがですか?

間伐材で作ったロッジが宿泊場所。 牧草地を渡る風や、草木の匂い。 動植物の声を堪能できる。

トイレを攪拌するモーター用の電力も、風力とソーラーで確保。
宗谷岬えこ・びれっじ  http://omosiro.souyanet.ne.jp/soyabeef/

我が家の屋根は花盛り 伊達市・Aさん

アップで見ると、まさに花畑。

ツンツン花咲く屋根も愛らしい。
 エコ先進国のドイツなどではかなり以前から取り入れられている一般住宅の屋根緑化。北海道にもありました。土の荷重に耐えられる十分な構造と防水をほどこした傾斜屋根。そこに植え込まれた草花に混じって、どこからともなく飛んできたタネも花を咲かせ、今年もAさん宅の屋根はにぎやかに彩られていました。屋根の草花は昆虫や鳥などの生物を呼び寄せ、生態系へも少なからず貢献します。また、盛られた土は断熱の役割を果たします。自然な美しさだけではなく、こうした利点も屋根緑化にはあるのです。

水のある生物の生活環境「ビオトープ」 恵庭市・妹尾さん

手づくりなのでさほど大きくはないが、これなら誰でも真似できそう。水は水道水でも大丈夫。小さな自然と暮らす喜びを感じたい。


青々と茂った植物を前にする妹尾さん。 「いろいろなところから種が運ばれ、種類もずいぶん増えました。 自然の力には驚きますね」。
 生物が自然な状態で生活していける最小単位の環境を「ビオトープ」と呼んでいます。様々なエコ活動を通して自然の大切さを啓蒙している妹尾さんは、5年ほど前から自宅の庭でビオトープを実践。穴を掘ってシートを入れ、水をはると光合成が始まり、次々と生物の営みがつながっていきました。ネムロコウホネという珍しい水生植物を2株ほど最初に入れましたが、いまでは50種類以上の生物がこの水のある環境で命をつないでいます。
 たとえ人間が故意につくり出した環境でも、そこには自然の風景があります。冬は水を抜く必要もなく、雪が積もることで水中の生物は生きながらえることができます。「かえってずぼらな人ほど向いてるかも(笑)」と妹尾さん。最近は学校などでもビオトープの取り組みが始まっているとか。小さな水辺のエコロジー空間、決して難しくとらえる必要はなさそうです。

始めたころの様子。まだ植物が少なく、閑散としているが、すでに光合成が始まり目に見えない世界で生物が活動している。

草をかきわけると魚が泳いでいる。 冬でもこのままで、凍死することはない。

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