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あなたの家は築何年?:断熱・気密編
住宅診断士からのアドバイス
「「大丈夫!」と思う基準はなんですか?」
住宅診断の依頼を受けてうかがった家で、「よく今まで何事もなく暮らせたな」と思うほど、柱や梁が傷んでいることがあります。その旨をお客様に伝えたときに「今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫でしょう?」とたずねる方もいらっしゃいます。
私からすると、今まで何事もなかったことが奇跡のようなもので、今すぐにでも補修しなければとても安全とはいえないような状況でも、案外住んでいる人のほうが楽観的な場合が多いのです。
実際に住んでいる人の「わが家は大丈夫!」と思う根拠は、実は「大丈夫であって欲しい」という気持ちの現れなのでは? と思います。
人の体に健康診断が必要なように、住まいにも健康診断は必要。どこかが悪いと言われるのが怖くて健康診断を先延ばしにせずに、悪い部分は早期発見して対処するのが一番で、工事費用も安くすむはず。
大丈夫という希望的な思い込みの安心よりも、きちんとプロの目で判断してもらい、心から安心して暮らせる家に住んで欲しいと思うのです。
現状を知る勇気が必要です。
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