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あなたの家は築何年?:耐震編
家のトラブルはさまざま
ここでは、いままで宮下さんが見てきた
特徴的な住宅のトラブルを部位ごとにご紹介します。
梁:不可解な小屋裏
屋根や上階の床の荷重を支える梁。北海道のような雪の多いエリアでは、冬には大量の雪の荷重も支えなければなりません。さらに地震のときには、建物の水平方向への荷重を支える重要な役割を果たします。
例えば、天井が下がっている場合などは、梁が傷んで折れたり曲がったりしていることが考えられます。
原因としては雨漏りや小屋裏の換気が上手くいかずに、部屋の中の湿気が梁やほかの部材を腐食させてしまうことがあります。
年に1度くらいは天井の点検口を開けて、小屋裏の様子を見てみましょう。また、目に付かない部分だけに、不必要なリフォームにも要注意です。
[1]: 屋根の荷重を支えているはずの梁が、パッキリ折れてしまっています。そのせいで屋根自体が歪んでいるのがわかりますか? このままでは雪の重みで屋根がつぶれてしまいます。
[2]: 「耐震工事」といわれて工事をしたお宅の小屋裏です。たくさんの金物で小屋裏がピカピカしています。ワイヤーのようなものも張られていますが、曲がっているので役立つとは思えません。逆に金物のボルト穴が木材の強度低下を招いています。耐震補強にはなっていません。
[3]: 三角屋根を無落雪屋根へとリフォームしたお宅です。束がわずかに梁にかかっており、よく外れなかったと驚きです。無落雪屋根なので、冬にはかなりの荷重がかかっていたと思うのですが…。
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