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外構デザインも入念に考えられた。
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50代夫婦2人の
オーダーメイドハウス
流れる時間もゆるやかに。ダイニングテラスのある家
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河川の改修工事の用地取得に伴い、やむなく住み替えを迫られたMさん。土地探しと同時に依頼先選びをはじめたころ、五蔵舎の住宅を見る機会があり、「ひと目ですっかりファンになってしまった」といいます。実はMさん、今回で家づくりはなんと3軒目。経験豊富なそのMさんが、家への思いや施工技術、設備仕様に至るまで、すべての面で満足のいく仕上がりという住まいは、「ダイニングテラスのある家」をコンセプトとして建てられました。
70坪ほどの南面した敷地を生かして前面に庭を配置し、リビングとテラスを一体に。プランニングにあたって五蔵舎では、次の7つのポイントに配慮しました。1光と風の恵みを楽しめる家。2オープンでゆったりした家。3できる限り引き戸にした機能性とバリアフリーの家。4調度品や骨董品がさりげなく似合う家。5「ヴァカンス」を感じられる家。6自然・文化・重厚感・大人の雰囲気が満ちる家。7永く愛着が保てるシンプルで味わいのある家。 左官仕上げの塗り壁とレンガの外観も風情ある趣のMさん宅は、テラスデッキに日射を遮るオーニングを配するなど、随所にゆとりを感じさせるしつらえです。室内では、奥さんが趣味とするアンティーク家具が、もう長い時間この空間に収まっていたかのように自然に調和しています。こうした趣の一方で住宅の性能や快適性は、高い安全性ときれいな空気環境がメリットのオール電化など、最先端のもの。時代の技術とクラシカルで心地よい空間デザインが、Mさんご夫妻の落ち着いた暮らしを包んでいました。 |
玄関前・エントランスの様子。 |
玄関から正面はアンティーク家具の部屋。 |
ダイニングテラスに面したリビングは、天窓からの採光やテラコッタ調タイルの床など開放感に満ちたデザイン。 |
LDK全景。力強く空間を引き締める古民家材の柱・梁、質感豊かな塗り壁、無垢のオーク・フローリング、そして過不足のない広さが一体となって、暮らしやすい空間が生まれた。 |
2階ラウンジの様子。手すりはディテールにこだわった造作。
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リビング開口部側からの室内見返し。 |
本来は納戸に考えていた2階の小部屋。その心地よさにご主人が気づいて、ベッドルームに。 |
2階寝室。写真左手前にはたっぷりのクローゼットもある。 |
庭側からダイニングテラスを望む。 |
リビングの蓄熱式電気暖房器も暖炉のようにデザインして、違和感をなくしている。 |
■建築データ
構造規模/木造・2階建て 延床面積/146.58m2(約44坪) <外部仕上げ> 屋根/カラーベスト葺 外壁/左官壁コテ塗一部ブリックレンガ張 建具/玄関ドア:オーダー木製ドア 窓:樹脂サッシ一部木製サッシ(すべてLow-E・ペアガラス) <主な内部仕上げ> 床/無垢オークフローリング一部テラコッタ調タイル 壁・天井/シラス左官壁コテ塗 <断熱仕様> 基礎/防蟻EPS70mm 床下/防蟻EPS50mm 壁・屋根/アキレスウレタンボード50mm <暖房方式> 蓄熱一部床暖房 ■工事期間/平成5年9月〜12月(約4ヵ月) |
前回ご紹介の家はこちらです |
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