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狭い敷地を有効に利用した。
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狭小地の悩みを解決する、地下の利用術!
暗い、寒いのイメージなし。地下の有効利用で広々快適
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奥さんの実家を建て替え、お父さんと同居することにしたSさんご一家。小さいお子さんもいて生活サイクルの異なる3世代が住むには、まずそれぞれのプライベート空間を確保することだと考えました。そして出来上がったのが、1階はみんなの共有スペース、地下はSさんの書斎とお父さんの個室、2階に夫婦と子どもたちの部屋を設けた住宅です。
「プライバシーを確保しつつ、家族が集う空間もほしい。しかし、その希望を叶えるには坪数が絶対的に足りなくて無理だと思ったんです。諦めてほかの土地を探そうとしましたが、住み慣れた土地から父親を引越させるのも辛くて…」。そんなSさんの気持ちをくんで、この土地で何とか家族全員が快適に暮らせる空間はできないものかと模索した翼工務が提案したのは、効果的な地下利用プランでした。 これまで地下室といえば、物置やシアタールームなど暗いのが相場。しかしSさん宅は、地下といっても、従来のようなじめじめして暗く寒い空間ではありません。ドライエリアを設けたので、室内は地下とは思えないほどの明るさ。また、隣家と窓の高さもずらしたので、視線を気にせず、かえって静かに過ごせる快適空間となりました。 今回の事例を見れば、地下も工夫次第で立派な部屋として活用できるということが、おわかりでしょう。地下から1階、吹き抜けのリビングを経て寝室とプレイルーム、そしてロフトへと、縦につながる立体構造が、狭い敷地のハンデを覆し、開放感とプライベート空間をもたらしたのです。地下活用の可能性がぐんと広がりました。 |
地下ドライエリアの様子。 |
ドライエリアを設け、採光を確保した地下の居室。 |
間仕切りなしでも、リビング、ダイニング、キッチン、ユーティリティがうまく分離された回廊型の間取り。 |
オープンキッチンは、横に作業台と収納棚をまとめたのですっきり広々。 |
吹き抜けに面した2階プレイルームの上には、天井に青空模様のクロスを張ったロフトも。 |
朝から日暮れまで陽が降りそそぐリビングの吹き抜けは、2本の梁がアクセント。 |
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■建築データ
構造規模/木造・地下1階+地上2階建て 延床面積/161.15m2(約48坪)(車庫部分 25.76m2含む) <外部仕上げ> 屋根/ガルバリウム鋼板 外壁/サイディング 玄関ドア:アルミ断熱ドア、窓:樹脂サッシ(Low-Eガラス) <特徴的な内部仕上げ> 床/フローリング 壁・天井/ビニールクロス <断熱仕様> 床下/グラスウール24kg150mm 壁/グラスウール24kg100mm 天井/ブローイング300mm 屋根/スタイロフォーム20mm ■工事期間/平成15年9月〜11月(約3ヵ月) |
前回ご紹介の家はこちらです |
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