変化に富んだ屋根の形。 手前側の親夫婦のゾーンの雰囲気が大のお気に入り。 |
ツーバイフォー工法・アメリカンスタイル 十勝大樹から 太平洋を望む丘の上の 大屋根の家
■十勝管内大樹町・Tさん宅 |
奥さんがこだわった「大きな屋根のある家」という夢が、日本で使われることは珍しいアスファルトシングルの屋根材で表情豊かに実現しました。北米では一般的で、陰影があり屋根の美しさを引き立たせる素材ですが、残念ながら日本の「防火基準」の問題が不明確なので採用されることはまずほとんどありません。この家は市街地ではない立地環境から採用してみたということ。慎重を期して屋根の「谷」の部分は板金施工を組み合わせて万一にも安心です。ちょうど冬季施工にかかり、今年の十勝の大雪にあいましたが、屋根雪崩も発生せず、雪を載せてゆっくり融けたそうです。 「なんといっても見積もりが明確で内容がしっかりしていました。コストに対する姿勢が徹底しているな、というのがわかりましたね」と語るTさん。多角的に仕事を展開されている経営者らしく岡本建設の仕事に対する評価もポイントをついています。「現場を任された棟梁さんはまだ若い方だったんですが、岡本さんも育てようとしていることがわかったし、またそれ以上に棟梁さんのやる気も本当にすばらしかったです。やっぱり良い仕事を永続させるのは結局、人材育成ですものね」「岡本さんは下請けを使って棟数をさばくということをせず、品質管理が可能な自社直営工事だけなので、こちらの希望のスケジュールは無理だったんです。それで他も考えたりはしたんです(笑)。でも一生のものですよね、家って。あわてて失敗するより、すこしゆったりした気持ちで取り組んでみることにしたんですが、いま本当に正解だったと実感しています」。 内部で一番楽しい空間は、居間の隣の日差しがたっぷり降り注ぐ室内テラス。太平洋の海霧の発生で年間の日照が少ない大樹町の条件を考えて提案してくれたそうです。「天気が悪くても物干しができるし、ちょっとした焼き肉パーティもできる。今のところは私のルームランナー室ですけど(笑)」と成功した家づくりに満足そうなTさんです。 |
▲食堂〜台所の様子。 |
2階の踊り場。 テラスに向け窓がある。 |
室内テラス側から居間を見る。室内は無垢板が腰まで張られ柔らかい雰囲気を醸し出す。 満足の家づくりを語るTさんご夫妻。 |
▲正面からの外観。堂々たる屋根の美しさが迫ってきます。 |
玄関前にはスロープがつけられ木製手すりがさりげなく配置されている。玄関周りの煉瓦ブリックの陰影感が引き立っている。▼ |
▲玄関から土間が広がる 「室内テラス」。 |
▲室内テラスから海を見渡せる。 |
▲玄関内部から海を望む。 |
|
■建築データ 構造規模/木造・2階建て、延床面積/275.92m2(約83坪)、 <外部仕上げ>屋根/アスファルトシングル、アスファルトルーフィング、外壁/防火サイディング、 <特徴的な内部仕上げ>床/ナラフローリング、壁・天井/クロス、 <断熱仕様>床下/ブローイング235mm、壁/高断熱グラスウールHi-R150mm、 天井/ブローイング300mm、屋根/ブローイング183mm(CBA工法) ■工事期間/平成11年11月〜平成12年4月(約6か月) |
前回でご紹介の家はこちらです |