↑西側からの外観。カラ松の外壁が質朴な雰囲気。雪の季節にも緑の季節にも映える色合い |
自然豊かな地でハイテクと暮らす 道産素材、カラ松とブロックの清水の家
■上川群清水町・Kさん宅 |
↑1階の居間〜食堂の様子。薪ストーブは補助暖房。メイン暖房は床下暖房で、窓下のスリット部から暖気が上昇し家全体を暖め、汚れた空気を熱交換して屋根上部から排気します。 |
↑力強い構造をそのまま表した2階の室内全景。 |
↑2階の書斎ホール。ハイテク関係の仕事をされるご主人は日高の山並みをみながらコンピュータを扱う。 ↑換気孔 ↑居間の様子。窓は木製。 外の自然の移り変わりをまるごと感受する暮らし。 ↑敷地は日高の山並みを西にみる立地。 |
道産素材であるカラ松にこだわり、同時に基本構造としてはブロックを採用したいというポリシーで十勝で家づくりをしているホームテクト佐藤さん。そうしたポリシーに共感してくれたのが、本州でずっと暮らして退職後の住まいを十勝地方に求めたいと考えたKさんでした。 最近、リタイア後の住まいを選ぶとき、転勤などで一時住んだ北海道の良さを忘れられずこちらで家を建てる人が増えています。とくに十勝地方は豊かな自然が残り、同時に車での生活行動を考えると便利も悪くない、という条件で好まれているそうです。しかもなんと言っても土地が安く入手しやすい!(この土地はなんと坪あたり3千円台。ちなみに帯広からは車で約30分) 北海道での暮らしを考えるとき、基本になるのは住宅の性能。Kさんもこの点を十分に検討しました。その条件にこのブロック外断熱・カラ松仕上げの家は高いレベルで応えられるものです。外断熱された内部は、ブロックの蓄熱性能でマイルドな室内環境が実現し、2階の構造や内装に使われる北海道の気候風土の中で育まれたカラ松が、印象を和らげてくれています。 「北海道に似合う家って、その土地で育まれた素材を利用するのが一番だと思います。カラ松は言うに及ばず、ブロックも北海道に豊富な火山灰を成形させたもので、しかも戦後長い時間をかけて北海道で住宅の材料として研究され、技術的にも完成に近いレベルのものです。ぜひ北海道に暮らすものとしてお奨めしたいんです。」とそのポリシーを率直に語る佐藤さん。 1階のブロックと2階の力強いカラ松の構造が素地仕上げのまま、素朴でいかにも周囲の風景と調和するたたずまいを漂わせている、こんななかでの暮らしって共感を感じますね。 |
↑2階書斎からの外のながめ |
↑階段部の様子 |
↑1階の和室の様子 |
↑お風呂の壁にもカラ松が使われています。 |
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■建築データ 構造規模/1階コンクリートブロック、2階木造・2階建て、延床面積/183m2(約55坪)、<外部仕上げ>屋根/長尺カラー鉄板あり掛葺、外壁/カラ松大和張り、建具/SPウィンド、<特徴的な内部仕上げ>床/タイル、壁/コンクリートブロック表し、天井/カラ松ハメ板、<断熱仕様>基礎/カネライトホーム(B3)75mm、床下/カネライトホーム(B3)30mm、壁/カネライトホーム(B3)75mm、屋根/カネライトホーム(B3)100mm ■工事期間/平成11年9月〜12月(約4か月) ■工事費用/約2,350万円 |
前回でご紹介の家はこちらです |