外観。 |
■札幌市中央区・Kさん宅 |
ご夫婦共に仕事を持ち、忙しい日常を送っているので、短時間で食事がとれるプライベートな場と、週末及び来客どきにゆったりと食事がとれるパブリックな場、2ヶ所のダイニングスペースをしつらえました。プライベートな場は台所内に食卓テーブルを置き、サービスの動線を極力短くし、パブリックな場は庭とテラスに面したスペースに配し、食事と共に四季折々の自然を楽しめるように配慮しました。このとき台所内のテーブルは配膳台となります。キッチン廻りの設計で心掛けていることは、収納にはタイトな収納(入れるものが決まっている exクローゼット)とルーズな収納(何にでも対応できる ex納戸)の2タイプ備えていると整理がしやすいと考えているので、台所脇にルーズな収納である食品庫を造ることを提案しています。又、タイトな収納である吊戸棚をより活用してもらう為に位置を低く設置しています。このとき、作業に支障のないように戸棚の巾と奥行き及びカウンターの奥行きのバランスに気をつけています。 |
お客さまを招いてパーティーをするのが好きなKさんご夫婦。この日は設計者の深澤さんと乾杯。パブリックスペースの食堂は外のテラスへとつづく。ステップフロアの居間も併せて広いパーティー会場に。 |
四季折々の変化が楽しめるテラス。 |
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←食堂より少し上がった居間より見る。敷地が傾斜地のため、スキップフロアに。ハイサイドライト越しに常に四季の移ろいを楽しむことができる。 ↓居間の様子。左手はホームバー。 |
↓ホームバーの様子。 ↓夜は夜景を楽しむホームバー。 |
テラス側より見る食堂の様子。 |
↓収納スペースがたっぷりあるので、いつもスッキリきれいに片付いています。 |
↓低く設置した吊戸棚は、出し入れしやすくとっても使い勝手がいい、と満足そうな奥さん。 ↓ワインセラーも確保。 |
明るくポップなキッチン。日常はプライベートのダイニングとして、来客時は配膳台に早変わりする。 |
キッチンに隣接する食品庫。きれいに分類され、どこに何があるか一目でわかる。 |
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深澤幸子 PROFILE 1955年 東京都生まれ 1978年 北海道大学 工学部建築工学科卒業 1978〜 1991年 (株)環境設計 下村矢尾板建築研究所勤務 1985〜 1987年 Carrieg & mellon University Rovert S Taylor Studio在籍 1991年 SAアーキテクツ深澤建築 研究所設立 藤女子短期大学非常勤講師 現在に至る |
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