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*新築事例:一押し住宅

イチ押し住宅
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リビングより1.4メートル上のダイニング・キッチン。
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南東から見た外観。外壁は異種の素材により構成。

■札幌市厚別区・Kさん宅
■家族構成/ご夫婦・子供5人・母
■設  計/ヒコ コニシ設計事務所
      ・小西 彦仁
      TEL011(512)7678
■施  工/西岡建設(株)
      TEL011(584)3001
■写真撮影/安達 治
 
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ドライルームの様子。
 
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キッチンよりリビング方向を見る。 ボリューム感のあるオープンな空間構成が特徴的。

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キッチンより1.4メートル上がったプレイスペースより見る。左側は奥まで子供部屋が続く。

 
ヒコ コニシ プロフィール
プロフィール

1964年 広尾町生まれ
1986年 北海道東海大学芸術工学部建築学科 1986年 卒業
1988年 鈴木エドワード建築設計事務所(東京) 1986年 入所
1988年 ヒココニシ設計事務所 設立
1986年 現在に至る

 
■建築データ
構造規模/木造・2階建て、延床面積/288.28m2(約87.2坪・車庫含む)、<外部仕上げ>屋根/ガルバリュウム鋼板0.35mm蟻掛葺、外壁/ガルバリュウム波板ビス止め、一部とど松羽目板サドリン塗装、建具/木製サッシ、<特徴的な内部仕上げ>床/木製フローリング11mm・コルク貼り、壁/PB12.5mmビニールクロス貼り・シナ合板目透貼りCL塗装、天井/シナ合板目透貼りワックス塗布、<断熱仕様>基礎/FP板50mm(外断熱)、外壁/グラスウール24kg100mm、床下/グラスウール16kg200mm、天井/ブローイング200mm
■工事期間
平成10年8月〜12月(約4ヵ月間)
 
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リビングの様子。
 
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キッチン・ダイニングより上がったところは和室。階段の下にはさらに浴室へと下る階段がある。
 
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リビングより見る。スキップフロア上部はダイニング・キッチン。下部は玄関。
 
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仕切はガラスで開放的な浴室の様子。(右手ガラス戸はシャワーブース)
 
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南側角より見る外観。


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北側より見る外観。

 この家は高さの違う4つの床から構成されています。まさにタイトルがメインのコンセプトとなっており、どのようにこの空間が生まれたかを説明します。
 オーナーの希望は、小学生から幼児までの5人の子供たちがここで伸々と暮らせること、また母親がその子たちの様子をいつも感じとれることでした。そこで各空間が連続してオープンなものを考えました。母親、また家族が集まるキッチンとダイニングを中心に1.4メートル下にリビング、1.4メートル上にプレイスペース及び子供室があり、オープンな階段により各ゾーンを結んでいます。床の高さを変えたり開放的な天井により、様々な場所から様々な高さにより見え方が変わり、少し上がると広がりが有り、また少し上がると広がりが有るという「丘の街」のイメージをコンセプトの根底においています。
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玄関。
 これはこの場所においての住まい方の一つの提案でありました。前面道路は交通量が多く商業ゾーンとなっており、ひとつ中に入ると住宅地というロケーションの中、外部は比較的閉じた箱状の形態として生活を包み、それとは対照的に前述したオープンな内部空間をつくりだすことにより、内と外のコントラストを「守りと開放」という意味で明確にしています。また夏は隣家との間にリビングと連続したテラスで楽しむことが出来、冬は閉じこもりがちな北国の生活でも、充分なボリュームある空間が暮らしを開放的にしてくれるものと思います。また御主人希望の広いバスルームはドライルームのガラス屋根越しに空が見え、星や月を見ることが出来ます。
 これからこの家で子供たちが伸々成長することを願います。
 住宅をつくることは10の家族がいるならば10の形態が生まれてきます。私は本当にその家族に合った形態にたどりつかずに住んでいる方が多いと思っています。住む人と共に考え、設計者としての提案を様々な角度から行っていくことが大切であり、そんなことを思い、いつもプロジェクトに向き会っています。
文/小西 彦仁
 



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