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外観フォルム全景。 |
階段正面から円形の天井を見る。 |
2階寝室コーナーからの室内全景。 |
車庫・玄関部分の夕景。 |
■設 計/SYSTEM C2 山中 新太郎 TEL045(624)0749 ■施 工/株式会社 鈴木工務店 TEL0166(31)1366 ■写真撮影/安達 治 | |
前面道路反対側からの正面外観。 |
設計者プロフィール 山中 新太郎 Shintaro Yamanaka 1968年 神奈川県鎌倉市生まれ 1992年 日本大学理工学部建築学科卒業 1994年 東京大学大学院修士課程修了 1999年 東京大学大学院博士課程単位 取得修了 階段から天井見上げ。 |
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天窓の様子。
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■建築データ 構造規模/鉄骨造・2階建て、延床面積/144.85m2(約43.89坪)、<外部仕上げ>屋根/ガルバリウム鋼板タテハゼ葺(素地仕上)、外壁/ガルバリウム鋼板大波加工(素地仕上)、建具/樹脂サッシ・アルミサッシ、<特徴的な内部仕上げ>床/長尺塩ビシート・カーペット、壁/シナベニア塗装仕上、天井/シナベニア塗装仕上、<断熱仕様>基礎/外断熱、床下/スタイロフォーム100mm、外壁/発泡ウレタン注入(BIB工法)、2階床/床パネル120kg内グラスウール100mm、屋根/スタイロフォーム100mm ■工事期間 平成7年8月/12月(約5カ月) ■工事費用/約2,000万円 敷地奥からの外観。 |
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2階寝室コーナー。天窓からふんだんに光が射し込む。
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父親が存命中に勤務していた会社の社宅を買い上げて以前住んでいた家が、建築後30年以上も経つ住宅で、耐用期間を過ぎて劣化していたこと。母親が大病を患ってバリアフリーの考えのない住宅では、母を介護できないと考え新築することにしました。 ●設計者との出会い 知人からの紹介でたまたま知り合う。工期の関係から妥協した設計計画に甘んじなければならない状況だったわたしに対して「家具デザイナーである君がもし妥協したものを建てるなら一生笑いものになる」と強く言われ、「それなら君が設計してくれ」と設計を依頼することになりました。当時東大の大学院に在学中で、実際の住宅設計は処女作だということです。実は設計期間は1週間しかなく、その日から1週間後北海道の僕のところへ来て、僕と業者にぶっつけで説明してもらうことにしました。そして1週間後、かれが携えたプランを見て僕は驚きと、かれの底知れない可能性に喜びを感じました。
家具デザイナー・環境デザイナーとしてお話ししたいのは、むしろ内部です。第1に目指したのは体が不自由な母が快適に生活できると言うことでした。一般に言われるバリアフリーは障害者への配慮を優先するあまり「家庭の暖かさ」や美観を損ねる場合があります。僕はこの家でデザイナーとしての欲求を犠牲にせずに母が快適に暮らせるという両方の要求をクリアできたと思っています。 ●住んでみての感想 寒冷地住宅への知識不足から、いくつかの問題は発生しましたが、大変満足しています。どうしても閉じこもりきりになる障害者のイメージをこの家は、開放的で明るいものになしえています。外観のユニークさ、室内の暖かい雰囲気を一度訪ねたいと、お客様や母の知人が訪れていただけたのも思いも寄らなかった効果でした。
1982年 北海道東海大学デザイン学科卒業後、剣持デザイン研究所、プロダクトデザイン事務所、旭川市内家具メーカー勤務を経て 1992年 プライムデザインオフィス設立現在に至る。 1996年 国際家具デザインコンペ旭川96 銀賞受賞(過去日本人入賞の最高賞)その他、国際デザインコンペで入賞多数。代表作に株式会社アルフレックス・ジャパン社のダイニングチェアー「ジリオ」・株式会社匠工芸の「アメディオ」などがある。 この住宅は私が設計したはじめての作品です。鎌倉で生まれ、横浜で育った私にとって、この美瑛の気候は想像することが出来ないほど厳しいものでした。雪を屋根の上に積もらせない勾配、吹き溜まりが出来にくい形態、美瑛の雄大な自然に対抗できるようなおおらかな室内など、この家のデザインは環境や自然からストレートに導きだされたものでした。そして、その中で生活をどのようにイメージするか、
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前回でご紹介の家はこちらです |