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旭川特集:新築事例:雅建築企画

case.05│ 大工さんの男っぽい家は、シンプルな大空間

行き着いた答えは、
背伸びしない暮らしやすさ

旭川市・Tさん宅 家族構成/夫婦30代、子ども2人
設計・施工/雅建築企画

 日々、お客さんの家を建てながら「いつかこの手で、家族が喜ぶ家を」と、想いをあたためてきた大工さんの家です。現場でたくさん見てきた家づくりのエッセンスを、自分たちのライフスタイルに照らし合わせ、つながりのある雅建築企画と共にプランしました。
 木や塗り壁で素材感を生かした、吹き抜けのあるLDKは、そのナチュラルな風合いが心地よい暮らしを予感させます。1階での生活を基本とし、2階に子どもたちの部屋を配置。仕事がら得意とする造作による空間づくりは、シンプルでセンスあふれる表情を呈しています。玄関がスッキリ片付くシューズクロークも、その一例です。
 窓からの熱損失と、採光の兼ね合いも検討され、あえて大きな窓を持ってくるよりも、適度な大きさの窓を高い位置に設けて室内を明るくする工夫もしました。暖房は1階のFFストーブだけで全体を暖める計画。これなら経年しても大掛かりな取り替えは不要で、将来、大きな出費にもなりません。家の構造や性能については十分吟味されているので、石油ストーブ1台でも全く問題はなく、細々とした仕切りを設けないオープンな空間全体に、ぬくもりが広がっていきます。
 Tさんと息子さん2人、そして奥さんという家族構成から、甘さをできるだけ排除した男っぽい仕上がりも特徴。木の塗装はぐっと抑えたダーク調の茶系で、手をかけすぎた感じにならない、少々粗野な雰囲気です。Tさんは長年の夢が現実のものとなり、ほっとひと安心された様子でした。

代表 野上 雅史

お客様の希望を適切な予算で
 性能と予算のバランス。お客様はそれぞれ、いろいろな考え方がありますので、これを見極めることが大事ですね。中には「支障がなければ、そこまでレベルを上げなくてもいいから」と、おっしゃる方も。必要最低限の設備投資で出ていくお金を抑え、その分生活にまわしたり、旅行を楽しむことも一理あると思います。可能な方は断熱材を堅牢にし、熱損失にも徹底的にこだわればいいわけですが、家を建てたいという方、皆が皆、最高水準を望んでいるとは限りません。使える予算内でどこまで快適な家づくりができるのか、それもまた、設計に携わるものの腕の見せどころでしょう。多様な情報から、その方に一番合った選択を提示し、快適な家を目指します。

■建築データ
□構造規模 木造(新在来木造構法)・2階建て
□延床面積 104.02㎡(約31坪)
□主な外部仕上げ 屋根/長尺カラートタン、外壁/道産スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(Low-E・ペアガラス)
□主な内部仕上げ 床/無垢フローリング、壁/珪藻土入塗壁、天井/針葉樹合板 一部珪藻土入塗壁
□断熱仕様(充填断熱) 基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜・スカート断熱:押出法ポリスチレンフォーム(B3)50㎜、壁/高性能グラスウール24kg120㎜、屋根/高性能グラスウール24kg240㎜
□暖房方式 灯油式FFストーブ

■工事期間
平成25年8月〜11月(約4ヵ月)

旭川市・Tさん宅
家族構成/夫婦30代、子ども2人

雅建築企画
TEL 0166-74-8463
旭川市末広6条11丁目8-5
http://www.miyabi-383.net/

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