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産学共同で、隙間風を防いで
ローコスト&高性能にリフォーム
苫小牧市・Kさん宅
■家族構成/夫婦50代・60代 ■設計施工/SUDOリ・ホーム TEL:0120-258-223 HP:http://www.sudo-con.co.jp/ E-mail:sudopage@sudo-con.co.jp |
的確にリフォームすれば、こんなに住宅性能は向上できる! SUDOリ・ホームは、本誌でもおなじみの室蘭工業大学の鎌田紀彦助教授の指導を受けながら施工を研究、事業を推進しています。研究室の論理と現場の実例を噛み合わせ、リフォームの可能性をさらに広げていこうという考えです。鎌田先生や学生たちも現場に足を運び行われた今回のリフォームに、施主のKさんも「驚くほど家が暖かくなりました」。科学と技術の融合で大成功の事例です。 |
POINT1:基礎断熱
必要な部分を重点的に補強し、コストに見合った施工をする |
築年数は経っていましたが、壁の断熱材の劣化はほとんど見られず、コスト削減の意味からも今回は壁の中には手を加えないことにしました。その代わり「下からスースー風が入ってきて、お尻や足が冷える感じ」ということで、基礎の外側からパネル状の断熱材を施工する「基礎断熱」を行いました。ただし、やはりコストと相談しながらということで、もちろん基礎全てに断熱は施しましたが、凍結深度まで断熱したのは北側だけ。これでも十分に暖かく問題はありません。科学的なデータに基づいた工事だからこそ、やみくもに何でも施工するのではなく、ポイントを押さえた施工ができるのです。
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before
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以前は煙突があり、空気の通り道になっていた。
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after
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after
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外壁を塗り替え若々しいイメージに一新。外からはわかりづらいが、断熱材でしっかり基礎をガードしている。
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POINT2:壁の気流止め
室内の温度を安定させるため、無駄な空気の動きを封じる |
せっかく暖めた空気が上へ抜けて行かないように、屋根を部分的にはがし(近所は何事かとビックリ!)、断熱材を入れて強化。また、暖まった空気がどこかへ行ったり、冷たい空気がどこからか入ってきたり、そんなふうに空気が動かないよう「気流止め」に留意することがポイントです。1階の壁と基礎など仕切りになる部分を中心に行いましたが、赤外線カメラを使って確認した上での「気流止め」が功を奏して、以前よりずっと室内の温度が安定していることがわかりました。
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before
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after
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以前はベランダの窓から冷たい風が入ってきていたが、すっかり解消された。
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POINT3:全室暖房
床下に放熱器を入れて、家中くまなく、暖かさを循環させる |
断熱を強化し、気流止めで室温を安定させたら、当然、暖房も局所暖房から全室暖房に変更。今回は床下に放熱器を設置するシステムを採用しました。これなら、暖まった空気は床面のガラリから室内に送り込まれるので、従来の吐き出し窓もサッシの入れ替えだけでそのまま生かせます。もちろん、家の中はどの部屋も暖か。温度差も解消され、快適です。
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冬の間は使えなかった和室。全室暖房することで冬でも空間を広く使えるようになり、生活ぶりも変わった。
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庭に面した居間は樹脂サッシに替え、寒さをシャットアウト。以前の床の間には木製サッシをつけ、明るさを確保。
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ガラリから暖かい熱が出てくるようにしている。素足で歩いてもヒンヤリしない。
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バリアフリーのお風呂。左手前のガラリから暖かい空気が入り湯冷めの心配なし。
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基礎断熱を施し、暖房器を入れた床下。
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■リフォーム面積/75.4m2
■工事期間/約7週間 |
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前回ご紹介の家はこちらです |
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