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我が家流キッチンの作り方 メキシカンスタイル ■札幌市・Sさん宅 ■キッチン設計施工/北の住まい設計社 TEL. 0166-82-4556 |
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旅の記憶を「わたしの空間」に再現したい。女性にとってキッチンは、たくさんの時間を過ごす場所です。だからちょっとワガママを言わせてもらいました。素朴なメキシコ生まれのタイルを使って、明るく軽快に。でも、「わたし」が生まれ育った北海道の木にもこだわって。スタイル自分流で、とても心地よいキッチンになりました。 | ||
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大好きな木の家具に大好きな タイルを組み合わせたら 何時間でもいたくなる空間になった |
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何度もメキシコに足を運んだ経験を持つSさんは、土壁とタイルを組み合わせたメキシコの家が大好き。家を建てる機会があれば、そのテイストを取り入れたいと思っていました。また、8年ほど前から北の住まい設計社のチェストやベッドを愛用していて、自然の木の風合いが伝わってくる家具類は、使えば使うほどにいい味が出てくるとか。女性の居場所ともいえるキッチンには、こうした2つの「大好き」を採用したいと考えました。 北海道ではメキシカンタイルを本格的に扱っているところがなく、雑誌などで情報収集。東京にメキシコの雑貨や家具を扱う店があることを知り、取り寄せることにしました。ただし日本の製品のように、カッチリ、キッチリという具合にはいかなく、施工する北の住まい設計社もそれなりに苦労があったようです。 キッチンは居間よりも一段高くすることで、部屋としての独立性を出しています。居間側がテレビ台になっているレンガの壁には、輸入品の調味料を飾ってちょっとお店のような雰囲気に。食器収納庫も北の住まい設計社で作ったもので、全体のトーンを統一することができました。 見せる収納を意識してシンクの上には棚を作り、鍋や水切りボウルなどを並べています。ただし見せたくないのがレンジフード。あの金属の感じが空間にマッチしないので、木で囲んでしまいました。床はテラコッタで、「食器を落とすと必ず割れる」という覚悟の上での選択。暖かな気候風土が育てたタイルと北国の厳しい寒さに耐えてきた木の出会いは、違和感を生むことなく優しい雰囲気を醸し出しています。 |
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メキシカンタイルで軽快に楽しく
多色使いのものもあれば、こんな単色中心のものも。ボーダー状に貼って空間にアクセント。
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![]() 住宅設計/佐藤佳弘 |
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前回でご紹介の家はこちらです |
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