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イチ押し住宅
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家族の暮らしやすさを
第一に考えた住まい

■宮城県大崎市 Tさん宅
■設計・施工/(株) 木づくりの住い 結
■家族構成/夫婦・両親
TEL:0233-23-2780
HP:http://www.k-yui.co.jp

「夢」ではなく、「生活の手段」としての家づくり


 以前はゼネコンに勤務し、主にビル建設に携わっていたという斎藤由志社長。その後、一般住宅も手がけるようになって、北海道へ研修に行ったとき、本当に寒い地域の家づくりの考え方とはどういうものなのかを知り、大きなカルチャーショックを受けたといいます。そうして、新庄・最上地区としては初めて高断熱・高気密の家を建築。今から14〜15年ほど前のことでした。
 「もともとがビル畑の人間でしたから、それに比べれば小さな一般住宅を建てるのは、それほど大変ではないだろう、と考えていましたが大間違い。一般住宅には『建物をつくる』というノウハウのすべてが凝縮されているのですから、考え方はまったく同じ。それ以上に、家はそこに住む人にとって大切な毎日の生活の場になるため、より細やかな目配り心配りをしなければ、と実感しました」。
 こうした斎藤社長自身の経験をもとに、特に断熱性や気密性を意識した家づくりを実践している、木づくりの住い 結。山形県内でも雪深い新庄は、住宅の省エネルギー基準の地域区分としては ll 地域に入っていますが、さらにその上の寒冷地仕様である l 地域並みのレベルでの住まいづくりを進めています。

気候風土はもちろん、地域の風習などにも合わせて


 「当社では、新庄・最上地区を中心に、一般住宅から古民家再生、省エネリフォームなど、幅広い分野の仕事を手がけています。その中でも常に心がけているのは、地域に根ざした家づくりをすることなんです」と話す斎藤社長。特に一般住宅の場合、気候風土に合ったものであることは当然のこととして、その地域のしきたりや風習なども知っていなければならない、といいます。
 「例えば、地域によって8畳間を3部屋つくるのはタブーです。8×3の24という数字を逆にすると42になり、縁起が悪いとされるからです。こういうことは間取りにも大きく関わってくるので、大事にしたいと考えています」。
 今回建て替えの依頼を受けたTさん宅は、県境の宮城県大崎市にあります。設計プランは、息子さんが建築士のため、ほぼ指示どおり。高齢なご家族が多いので、動きやすいように部屋の出入り口などを広く取り、安心・安全なオール電化に。もちろん性能は高断熱・高気密で、これまで培ってきた技術とノウハウを存分に生かしました。また、昔、製材所勤務だったというおじいさんがスギやケヤキなどをお持ちだったため、これらを部材としてあちらこちらに使ったともいいます。
 「冬が長く、どうしても室内が暗くなりがちな地域では、季節を気にせず過ごせるスペースを。また、雪が深い所では高床式の家が多くなりますが、夏場は特に高齢者にとって昇降が大変なので、できるだけ低くして融雪対策を施し、ラクに出入りできるように。あるいは家族構成が変化したとき、どのようにも対応できる柔軟性のあるプランを、などなど。これからも変わらず、暮らしやすさ、住み心地のよさを第一に考えて、お客様一人ひとりのニーズに応えた家づくりをしていきたいと思っています」。

Photo Data

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Data

構造/木造軸組パネル工法2階建て 敷地面積/878.73m2 建築面積/127.47m2 延床面積/163.87m2


■宮城県大崎市 Tさん宅
■設計・施工/(株) 木づくりの住い 結
■家族構成/夫婦・両親
TEL:0233-23-2780
HP:http://www.k-yui.co.jp

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