パティオからの採光が効果的シンプル&モダンな空間に
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↑ネイビーブルーのガルバリウム鋼板とホワイトのサイディングで、ツートンカラーが個性的な外観。 |
↑キッチンは床高を少し上げて。視線を高くすることで雑然としがちな作業スペースが見えないように配慮した。 |
「ビルドライフのことは以前から知っていました。イメージづくりを大切にしたシンプルでモダンなデザインと、材料の使い方の感覚が気に入っていました」と話すOさんは、大学で建築科を専攻。Oさんとビルドライフが「いいと思うことをお互いに言い合ってつくっていった」というこの家は、さすが、随所にこだわりが見られます。最も特徴的なのは、パティオを中心に配置した斬新なレイアウト。玄関、リビング、キッチン、和室すべての部屋がパティオに臨み、どの部屋にいても外光の明るさを感じて暮らせる開放感が魅力です。また、パティオを囲んでいるからこそ、思い切った開口部がありながら、しっかりとプライバシーが確保できているのです。 |
↑吹き抜けのリビングに、存在感のあるスチールの暖炉。 |
1階はパブリックな空間で、蓄熱式電気暖房器を採用したオール電化住宅ですが、「春や秋の肌寒いとき、ちょっと暖めるときに使えるように」と、Oさんはあえてリビングに小型の暖炉を設置しました。白を基調としたモダンな空間の中にクラシカルなスチールの暖炉が調和し、存在感を放っています。2階はプライベートな空間とし、廊下からそれぞれ独立した部屋へ通じています。パティオとリビングの吹き抜けに臨む廊下は、壁というより開口部によって構成されていて、まるでギャラリーのような洗練されたスペースです。さらに、1階と2階を結ぶ階段も「上下の空間を切り離さないように」と、贅沢なくらいにゆったりとした空間取りになっています。 |
↑アイランド式のキッチンは両面から収納が可能。 | ↑あえて外光を控えめにし、照明にこだわった寝室。 |
↑ダイニングからキッチン、廊下まで開放的な空間。1階の床には明るい色で木目のゆるやかなサクラ材を使用。 | ↑踊り場までも居心地の良さそうな明るくゆったりとした階段。 |
↑パティオが間にあることで「離れ」の雰囲気のある和室。色調も変化をつけ、「和」の温かさを醸し出している。 |
さまざまな表情を見せてくれる家ですが、奥さんの一番のお気に入りはキッチンから眺めるパティオ。「木をライトアップする夜もまた雰囲気が変わって素敵なんですよ」と、満足そうに微笑んでいました。 |
↑パティオにつながるアプローチ。 |
DATA■工法/2×4(一部2×6)■充填断熱■建築データ
<主な外部仕上げ>
<主な内部仕上げ>
<断熱仕様>
<暖房方式>蓄熱式電気暖房器(1F土間蓄熱) ■工事期間平成17年5月〜9月(約4ヵ月) |
■設計施工/(有)ビルドライフ
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