リプランを創刊号から見ていたというNさん。以前の住まいは築15年程度の木造で当時の一般的な住宅でしたが、性能は劣悪。壁の一部を押すとそのまま手で押し込められるほどの結露住宅でした。
2度目となる今回の家づくりでは、これからの加齢も考え、まず第一にしっかりした性能の住宅で、同時に安らぎに満ちた空間であることを求めていたそうです。五蔵舎の住宅を実際に体験したところ、「全くほかの会社は考えられなくなりました(笑)」と即断。外観はメンテナンスフリーのレンガを採用し、豪雪の冬を考え、ビルトインガレージ、風除室的な玄関前の円形空間などが特徴の住まいです。
室内は「和の雰囲気で自然素材を使って」という希望どおり、ダイニングは対面式のオープンキッチンとの調和も良い掘りごたつ式の「畳の間」とし、重量感のある一枚板テーブルが彩りを添えています。友人たちが来ると「居酒屋みたいだな」と一様にその心地よさを語っていくのだとか。また、続くリビングは吹き抜けものびやかで、縦横に組まれた古材の梁と太い大黒柱が本物の質感を与えています。さらにテラスドアには障子をしつらえ、床の質感・色合いとも相まって「和の落ち着き」が感じられます。
一方、機能性で見逃せないのが家事動線。車から荷物を下ろし、外部で野菜を洗って、キッチンに運び調理するという流れが実にスムーズな配置プランです。2階には眺望の得られる北西方向に大きく開口したフリーホールを設け、対面する側には大量の本を収納するスライド式の書庫を配置。そのほかにも寝室に隣接して書斎を造作したり、たっぷりのクロークを併設した天井の高い玄関など、見どころが満載であっという間に時間が過ぎるお宅でした、
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