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庭側から見た外観。
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丹精した庭を楽しむ、
ゆとりある暮らし
漆喰の壁、道産カラマツ。
大らかに佇む標津の家
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何代も続く鮭定置網の網元・Tさん。今回は、1階ブロック・2階木造の寒かった家の建て替えです。
将来的には必要と考えて、ホームエレベーターも設置したTさん宅は、要望を満たしていったら最終的に97坪ほどになったという、大型住宅。丹精している庭も見事で、居間からの眺望、さらに玄関アプローチとの親和性の高さなど、住宅プランにもこの庭が、十分に生かされています。 開放型のプランながら、「窓を閉めると、まったく外の音や様子が気にならなくなる」という高性能ぶり。燃焼音が発生しないオール電化の静かさもあって、落ち着きのある暮らしにぴったりの住宅が出来上がりました。 吹き抜けになったダイナミックな玄関ホールは、漆喰の壁、道産カラマツの天井羽目板が大空間を引き締める印象的な仕上げ。リビングと和室、そしてダイニングは一体の空間になっていて、リビングの大きな出窓には庭の緑が大らかに広がり、まさにピクチャーウインドーの趣です。2×6工法を採用しつつも、和室は本格的な雰囲気に。太い大黒柱的なコーナー柱がいい味わいと風格を見せています。ちなみに、床の間の掛け軸は、鮭の網元として、漁がはじまると必ず掛けるという、龍神様と観音様。 「モノをなるべく置かずにシンプルに暮らしたい」と語る奥さんの言葉どおり、素材が生きる大らかな住宅でした。 |
ダイニングキッチン。テーブルの上には奥さん手製の自家製のパンが。
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リビング全景。
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玄関吹き抜けに面した2階ホールの様子。
和室。直径約1メートルという大皿も、大らかな空間にしっくり馴染む。
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大きな吹き抜けが出迎える玄関。
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敷地奥の車庫上から見る。
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アプローチ。玄関まわりの外壁には御影石を使った。
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玄関からのホール全景。オール電化の穏やかな暖かさが空間を満たす。
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■建築データ
構造規模/木造・2階建て、延床面積/319.76m2(約96坪) <外部仕上げ> 屋根/長尺カラートタン・フジサンルーフ 外壁/乾式レンガタイル張 建具/玄関ドア:断熱ドア、窓:断熱樹脂サッシ(Low-Eアルゴンガス入) <特徴的な内部仕上げ> 床/NASハイコートフローリング150mm、水廻り:フロアタイル石目調鏡面仕上 壁/漆喰壁・ビニールクロス、天井/落葉松羽目板12mm塗装仕上 <断熱仕様> 床下/BS30kg180mm 壁/高性能グラスウール24kg140mm 天井/ブローイング18kg300mm ■工事期間/平成13年9月〜12月(約4ヵ月) ■工事費用/約6,100万円 |
前回ご紹介の家はこちらです |
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