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森を背景に建つ三角屋根の家。外壁は木張り。
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三角屋根の 山小屋風デザイン
十勝岳を一望できる
中富良野の家 |
以前はご自身が経営する会社の事務所と自宅を一緒にしていましたが、手狭になったため、自宅の新築を決意したというYさんの家づくりは、まず土地選びから始まりました。「十勝岳の眺めを楽しめる所に住みたい」という希望通り、見つかった土地は背後を森に囲まれた小高い丘の上。ここがすっかり気に入ったYさんは、もともとアウトドアが大好きなこともあり、周囲の自然にしっくりなじむ山小屋風の三角屋根の家を建てました。
何よりも眺望を重視して、居間は2階にレイアウト。大きな窓とバルコニーからは、雄大な十勝岳の姿を一望できます。室内は、ダイナミックに梁を見せた吹き抜けが開放的。暖房はセントラルヒーティングですが、居間の一角には薪ストーブもあり、まるで大自然の中に建つロッジに遊びに来たような居心地のいい空間です。2階がワンルームなのに対し、1階には個室を3部屋つくって家族のプライバシーを尊重しました。 全体的に自然素材にこだわったのもポイント。床にはパイン材の無垢フローリング、壁には珪藻土を使い、パインの羽目板で腰壁を設けました。刷毛目を生かした珪藻土の仕上げは、部屋によって少しずつ表情を変え、楽しい変化を演出しています。 「仕事から帰って来て窓の前に寝転ぶと、室内空間の広さと景色の良さに心がやすまります」とYさん。中富良野の自然を満喫できる、くつろぎの住まいとなりました。
木の温もりが伝わってくるナチュラルな印象。
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開放的な吹き抜けの居間。梁の構造がそのまま室内のアクセントになっている。
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ブラインドまで木製にこだわった1階の個室。
カラフルなポイントを配した玄関部分。
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階段の窓からは森が見える。天井はシナベニアの目透かし張り。
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トイレにも腰壁をつけてウッディーな雰囲気に。
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■建築データ 構造規模/木造・2階建て、延床面積/111.78m2(約36坪) <外部仕上げ> 屋根/カラートタン横張 外壁/木張 建具/玄関ドア:木製制作ドア、窓:樹脂サッシ(Low-E) <特徴的な内部仕上げ> 床/パイン材、(松)無垢フローリング 壁/腰壁(パイン羽目板)、珪藻土塗 天井/シナベニヤ合板CL仕上 <断熱仕様> 基礎/グラスウール24kg100mm 壁/グラスウール24kg100mm 天井/ブローイング18kg230mm ■工事期間/平成12年11月〜平成13年2月(約4ヵ月) |
前回ご紹介の家はこちらです |
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