3層分の開口を見る。上の2つの窓はフィックス。 | |
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■釧路市昭和南・Tさん宅 ■家族構成/夫婦・男の子2人の 4人家族 ■設計/くりえいと創・眞壁 喜男 0154-92-0004 ■施工/晃盛田中工務店(株) 0154-23-9028 |
正面からの外観。塀も周囲との調和を考えて微妙に高さを変化。 |
玄関から土間〜和室の障子を見る。 |
釧路の工業高等専門学校で、建築を教えるTさん。4歳と1歳のふたりの子供をのびのびとおおらかに育てられる我が家を計画しました。仕事の関係で建築家のグループと交友があり、真壁さんとは古くからの知り合い。その設計スタイルに共感を覚えて、今回の計画では迷わず設計を依頼したと言うこと。 敷地は全体に老朽化の兆しが見える昭和40年代の宅地造成地区。南向きの土地で、バス路線に接する平坦地です。建築に当たってのテーマは、子供の成長とともに変化するオープンな空間。ローコストな仕上げながら木質感をたっぷりと楽しみ随所にデザインマインドを重視しています。「この家はね、ウルトラマンの家なんだよ」と自慢げに語る4歳のお兄ちゃん。言われてみれば、ガルバリウムの色彩を赤い塗装の色が引き締めている全体の印象がほほえましく、そうも見えてきますね。 玄関を入ると風除室的な前室を抜けて、土間が室内にも延長しています。Tさん一家のアクティブなライフスタイルを伝えます。室内は、大きなワンルーム感覚の空間で南面に対して2層分の大きな開口が取られ、土間コンクリート床に太陽熱を集熱するパッシブソーラーも意図されています。
内部に入っての印象は「子供が大好きそうな空間だな」ということ。土間の先には階段の下に和室のにじり障子があり2階には梯子で上下するロフトスペースや、今はお父さんのインターネット用の書斎になっている「離れ」的なスペースまで、「隠れ家」的な感覚を刺激します。2階は未造作な空間が広々と広がり、元気のいい男の子の足音が家中をにぎやかにしています。 1階の居間・食堂・台所は多目的な大空間で、とくに台所はコンパクトで必要最小限の設備機器のみの使いやすさがわかるもの。「子供たちの友達もよく集まってくる、遊び場になりやすい家です。のびのびと育ってほしいし、開放感が何とも心地いいです。」と印象を語るTさんです。 |
なお、この住宅の建築プロセスを伝えるホームページがありますので、是非一度ご覧ください。アドレスは http://www.kushiro-ct.ac.jp/archi/chiba/home1.html |
玄関から、室内全体を見る。 |
お風呂の様子。 |
玄関ドアもよく見ると「千葉」と読める。 |
前回でご紹介の家はこちらです |