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旭川特集:新築事例(株)森栄建設

新住協会員/case.04│ 木の温かさが伝わり、ほっと和む心地よい室内

地中熱ヒートポンプを採用
将来を見越したゼロエネ住宅

深川市・Hさん宅
設計・施工/(株)森栄建設

 Hさんのお兄さんは室蘭工業大学の出身で、学部は違っても新住協(新木造住宅技術研究協議会)や代表理事を務める同大学の鎌田紀彦教授のことはご存知でした。その影響から、北海道で家を建てるなら断熱・気密を重視して当然という考え方だったそう。「地域の特性を知る、地元の優良工務店に相談してみては?という兄のアドバイスもあり、森下社長が気密測定技能者の資格を持つ森栄建設さんに相談することにしました」。理系に強い身内が家づくりのカギを握っていたようです。
 森栄建設は省エネ住宅に関して高い意識と深い知識を持ち、もちろん技術力も兼ね備えています。今回の暖房は土間コンクリートを温水で温めて蓄熱する方法が取られ、エネルギーの取得は地中熱によるヒートポンプ。太陽光発電パネルを3基設置し、2基は余剰電力として売電。陽射しが照りつける夏の時期は、20万円程度の売電実績になるそうです。
 こうして自然エネルギーを活用する、300ミリ断熱の堅牢なゼロ・エネルギー住宅が完成し、窓の周囲を見るとその壁厚は圧巻。急激な室内温度の変化は皆無です。しかもハード面の充実だけでなく、内装は大工さんのひと手間が感じられるほっと和む雰囲気。パイン材を多用した室内の心地よさから、遊びに来る友人たちもついつい長居するとか。心も体も、あったまる家になりました。

代表取締役 森下 幹生

仲間との連携プレーでお客様に価値ある家をご提供
 Hさん宅では、C値は0.3を切ることが目標。当社最高の0.25をはじき出したときは、思わずガッツポーズを取りたい気分でした。Q値は0.75です。300ミリ断熱の施工は初めてだったので、大工と一緒に新住協の仲間であり施工面において頼もしい先輩である旭川の芦野組さんを訪ね、その技術をHさん宅に反映することができました。
 ランニングコストを抑えていくことはできますが、地中熱を利用するということは、ボーリングを行うなど、設備投資の費用がかかります。それでも環境に優しい家を実際に手掛けさせていただけたことに感謝しています。この経験を他の家でも生かして、深川でゼロエネができる森栄と広く知っていただけるよう、これからも努力してまいります。

■建築データ
□構造規模 木造(在来工法)・2階建て
□延床面積 175.55㎡(約53坪)
□主な外部仕上げ 屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/窯業系サイディング、建具/玄関ドア:スウェドア 木製ドア、窓:エリートフェンスター 木製サッシ
□主な内部仕上げ 床/朝日ウッドテック フロア、壁・天井/ビニールクロス 一部羽目板
□断熱仕様(充填断熱+付加断熱) 基礎/XPS(B3)180㎜、床下/XPS(B3)50㎜(土間下)、壁/高性能グラスウール16kg100㎜+200㎜、天井/セルローズファイバー400㎜、屋根/遮熱シート+高性能グラスウール16kg200㎜+キューワンボード50㎜
□暖房方式 地中熱ヒートポンプによる温水式床下暖房

■工事期間
平成25年9月〜平成26年1月(約5ヵ月)

深川市・Hさん宅

設計・施工/(株)森栄建設
TEL 0164-22-6772
深川市1条24-28
http://www.shin-ei-home.com/method/

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