編集長東北取材ルポ_415

14日は日本建築家協会(JIA)東北支部に午後から訪問取材。
JIAは、実に活発な活動を見せています。
他の建築士関係団体が、やや慎重な姿勢の取り組みのなか、
ボランティアとしての応急危険度判定に積極的にメンバーが参加。
なので、住宅の被災状況などが、
ある意味では公共団体よりも身近な即物感を持っている。
取材後、夜には関西・神戸での建築家ボランティアによる
阪神大震災からの復興ケーススタディが行われまして、
ざっと、40人くらいの参加があり、
熱気に満ちあふれていました。
まさに「建築家魂」を大いに感じさせていただきました。

仙台市内、駅の西側のメインストリート内では
それほどの被害状況は確認できません。
時間がなくて、あまり詳細に見て歩くわけにはいかないのですが、
ところどころで、被害は散見される状況。


っていうような様子ですが、
今度は、新住協本部のある、若林区の国道バイパスの外側に行くと
やや様相が一変しております。
そこかしこで、店舗が地震被害でやられていて
1ヶ月経ってもまだ、開店できない店が多い。
以前、東北大学の地震の専門家の先生の講演を聴いたときに
「液状化地盤」のことに触れられていて、
地盤の強度によって、地域的な被害偏差があると聞きました。


これはある建築会社の社屋。ブルーシートがまだ外せない状況。

翌日、新住協の本部(若林区)で
打合せやら、取材やら、その他諸々の会合。
で、会沢専務理事から勧められて
やはり、仙台平野の大津波の様子を目に焼き付けて欲しいということで
仙台東インターから、名取まで行ってみました。
スタッフからも写真報告を受けていたとおりの状況。


その後、石巻に会社訪問。
1人、行方不明だったスタッフの方の遺体が先週確認され、
青森で火葬されたと聞きました。
石巻周辺の様子も確認しましたが、
やはり写真撮影は、ちょっと出来ませんでした。
多くの写真で紹介されているとおり、あるいはそれ以上の
衝撃的な状況です。

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