[再生への動き]建築家・丸谷博男さんからの通信

建築家・丸谷 博男さん(以下にプロフィール掲載)から
今回の震災に際して、実に多くのメッセージが発信されています。
そのなかで、大地震に引き続いた「大津波」によって
町ごと消失したり、町の根源的アイデンティティが喪失した
多くの町の再建について、
いろいろな建築的視点からの提案が行われています。
そうした内容を、このHPでご紹介いたします。
氏からの通信については今後、随時掲載していきます。
<Replan編集部>

グランドデザイン

被災地域の人々の不安と日々の困難さは想像を絶するものがあると思います。
自治体による自治体支援も始まっているようです。札幌から、福岡からと。
さて、復旧を急ぐと同時に、津波被害地域では、
抜本的なグランドデザインが必要とされています。
誰がどのように提案して行くのか。
今の政府なのか。あるいは、目前の困難と闘って
いる地元自治体なのか。
それとも、新しい形の提案への動きを創設していくのか。
一方では、被災住民の他府県への移住が始まっている
流動的な現状でどのように合意形成が
進んで行くのかという課題もあります。

友人の建築家福永博氏と昨日お会いし、
氏からの提案を預かりました。別記事にてご紹介します。
氏の希望は、各分野の専門家が集まり、議論し、
具体的な政策を政府に提案してはどうかというものでした。
これを受け止め、関係者の皆様にプロジェクトチーム結成の呼びかけを
させていただきます。丸谷までご連絡、ご提案をお願いいたします。
h.maruya@a-and-a.net
議員の方々の参加、ご紹介もお願いいたします。
私ではその任に力不足していますので、
事務局役として進めさせていただきたいと思います。
プロトハウスの桑原氏は、仮設住宅の提案活動をされていますが、
その呼びかけは「マザープロジェクト」。
すでに、まち計画の山口憲二氏からは
これまでの震災の教訓を踏まえた復興デザインのご提案をいただいています。
(一部を添付しておきます。また、内閣総理大臣室にも送付しています。)
<建築家福永博氏からの提案については、別記事
「津波被災地域での復興グランドデザイン」を掲載いたします>

●プロフィール
丸谷 博男(まるや ひろお)
NPO梅ヶ丘アートセンターフェローシップ代表
千葉大学工学部建築学科非常勤講師「設計指導」
東京芸術大学非常勤講師「素材と造形論」
●経歴
1948年9月 山梨県に生まれる/本籍 石川県羽咋郡志雄町
1972年3月 東京芸術大学美術学部建築科卒業、
1974年3月 同大学院卒業/同大学非常勤講師となる(〜1988年)    
1975年4月 1983年に独立するまで奥村昭雄先生の研究室/アトリエにおいて家具と建築の設計を学ぶ。特に室内環境、太陽エネルギー利用、環境共生的なアプローチに力点を置き、 現在普及しているOMソーラーシステムの開発期にかかわる。
1992年10月 世田谷区梅ヶ丘にモノつくりの拠点「梅ヶ丘アートセンター」を創設し 設計事務所とギャラリー、そして世田谷区のまちづくりに関わる。

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