当社スタッフWataの震災写真ルポ 3.12

2011年3月12日

午前中に、会社の車両で仙台駅から2kmほどの仙台市若林区新寺の事務所を出て、石巻の自宅に帰宅。途中、いくつかの場所で回り道をしましたが、なんとか無事に帰り着くことが出来ました。

ニュースなどでご存知のとおり、石巻市は壊滅的な状態です。生まれ育った街が一瞬で姿を変えてしまいました。
幸いにも我が家は、築40年くらいたっているわりには建物の大きな被害もなくて救いでした。家族も全員無事。まず、我が家は築40年以上経過している家です。
今回の大地震でも倒壊しませんでした。瓦も壊れませんでした。裏山の岩盤が揺れを少しは軽減させてくれたのでは?と言ってましたが
どうなんでしょうかね?

震災後、狂ったように寒波が襲い寒い日々を過ごしておりました。
我が家の地区はプロパンガスを使用している家が多く、また農家さんが多いので米や野菜があります。
救援物資が届くまでは避難所の方々に地区が助け合って、少ない食料ではあるけど、皆が持ち寄って
暖かい食べ物をはこんでおりました。誰でも作れる味噌汁なんだけど、涙を流して食べてくれるんですよね。
我が家の地区は、小中学校や施設などに約1500人くらいの方々が避難しているとのこと。
昨日、部落会合があり仮設住宅などの目処がたつまでは各部落が協力して避難所にいる方々に食料のサポートをしていきましょう!と団結しました。
若い頃は地域の活動なんて気にもしていなかったけど、やはりそこに住んでいる以上は少なからずコミュニケーションは必要だと思いました。

家の中は小さい被害が。我が家の壁は土壁なのでところどころヒビがはいってしまいました。余震が起きる度にポロポロと土が落ちてきます。

納屋の壁も一部崩れました。

天井が薄いベニヤのような板なので、歪んできています。余震が多いとベニヤが落ちそうです。奥の部屋は増築部分。
増築部分は断熱材も入っているので、少しは暖かい。

窓枠もずれたのか隙間が空いてます。開け閉めができない、ただの飾り窓です。ガラスも薄いの割れなかったのが幸い。

昔のサッシなので、大地震の時は揺れの影響でカギあき、窓が開いてしまったそうです。防犯上、危険ですね。

我が家はプロパンガスでしたので、災害時も調理ができたので助かりました。

給湯器は灯油を使用しています。ほんどの家庭で灯油缶を外に出しているため、いまは盗難被害が増えています。

これがストーブ用に使用している灯油タンクです。蛇口をひねれば簡単に灯油を持って行かれてしまいます。何か対策を考えなければと思っています。

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