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npo住宅110番

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Question?

雨の中の棟上げ

 現在2×4工法で新居を建設中なのですが、100%雨、しかも豪雨になると天気予報でわかっている日に棟上げを強行されてしまい、家中が水浸しになりました。その上、その日の夜間から明け方にかけても、まとまった雨が降るとわかっていたのに、まったく雨養生をせずに放置された結果、さらに水浸しになってしまいました(1階・2階の床板もずぶ濡れ状態)。
 建設会社は乾燥させれば問題ないので、そのまま工事を進めていくと言いますが、床に水が溜まった状態を見て、とても問題がないとは思えません。法的手段をとっても建て替えを要望したいのですが、天候が理由では勝ち目はないのでしょうか? 雨養生をしなかったことなど、建設会社に重大な過失があると思えるのですが。
 アドバイスお願いします。


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Answer!

HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地脩悦
www.fas-21.com/

 全国の地域で連日のように豪雨に見舞われ、建て込み中の建築物が雨にさらされることはたびたびあります。構造部材が雨に濡れることについては、屋根を敷設して、仕上げ材を張り込むまでに乾燥させることで、問題が大きくなることはありません。ただし、2×4工法の場合、合板パネルの中に断熱材が入っていると思われます。長崎県の場合、どのような種類の断熱材が入っているかわかりませんが、グラスウールやロックウール、セルローズファイバーのような繊維系のものであれば、雨水を乾燥させる必要があります。
 スチレンフォームやウレタンフォームなどであれば、湿気を吸わないので構造部材の乾燥で済みますが、多くの2×4工法の場合、繊維系断熱材を採用しています。繊維系断熱材を使用する場合、雨養生を行って建て込み施工を行うのは過失というより常識なのです。
 この断熱材の乾燥をしっかり確認して工事を進めるよう、施工者に要請すべきでしょう。

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Question?

建築中の木材のカビ

 現在建築中の2階内装下地材に、アオカビが多く認められました。すったもんだの挙げ句、カビ材と同じロットの材をすべて交換してもらうことになりましたが、「今までカビがあっても気にする人はいなかった」などと言われました。
 私たちは高額を支払い、理想や希望を持っているので、クレームをつけたことは当たり前だと思っていますが、アオカビなど当たり前なのでしょうか?


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Answer!

(株)北工房 代表取締役
栃木渡
www.kitakobo.com/

 原因や対応をお尋ねのご質問ではなさそうなので、端的にお答えします。
 「アオカビは当たり前ではありません」
 少なくとも、私は初めて見ました。他人事のような言い方で恐縮ですが、凄いですね。明らかに部材の保管方法が悪かったようです。
 カビができるということは、「湿気」があるからです。木材の品質指標の一つに「含水率」という指標があり、木材は乾燥しているほど強度が高く、変形も起こしにくい材料です。
 その点から考えると、明らかに「湿気」の多い場所に保管された木材を使用するのは、避けたほうがいいのは明白です。交換という処置は賢明だったと思いますし、「意識」の高い工務店さんではなさそうですので、今後も、留意して現場を観察する必要がありそうです。


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2010年12月19日 / by : replanmin / category : 特集 - Replan Web コンテンツ

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