住宅雑誌Replan（リプラン）

スケルトンからの発想で
大胆な間取り変更を実現

設計・施工／竹内建設（株）

マンションでも
ライフステージに合った
部屋づくりを可能に

　２ＬＤＫのマンションの一室が１ＬＤＫに。これまで細かく仕切られていた間取りを見直し、開放的な空間が生まれました。水まわりも大胆に手を入れています。お風呂とユーティリティ、トイレをひとまとめにしたことで、キッチンはリビング・ダイニングエリアと一体化して機能するようになりました。
　築28年のマンションの一室がこのように大きく変身を遂げることができたのは、一度ゼロの状態に戻しているため。数多くの注文住宅を手がけてきた竹内建設では、このマンションのリフォームにあたり、一度間仕切りのないスケルトン状態にしてから自由に発想したのです。スケルトン状態にしたのは、デザイン面のみならず機能面でも大きな意味がありました。赤外線カメラを使って徹底的に断熱の状況をチェックしたのです。それまでは結露が大きな悩みの種でしたが、調査結果を踏まえ、換気計画を見直し付加断熱を施しました。
　 制約が多いと思い込みがちなマンションリフォームですが、実は発想は無限。ライフステージによって変わる暮らし方に合わせた家づくりも可能です。

Reform Point

不可能だと思われがちなマンションでの水まわりのレイアウト変更だが、パイプシャフトの位置さえ合えば大胆な変更も可能。

外壁と外廊下に面した壁に100㎜の断熱材を付加。また空気の流れも見直し吸湿性の高い珪藻土を採用。結露に悩まされていた環境を改善した。

床にはナラ無垢のフローリングを使用。リビングの壁一面に造作した収納にはナラ突板を使用し、木のぬくもりを感じるほっとくつろげる空間に。