住宅雑誌Replan（リプラン）

夫婦の暮らしにふさわしい
快適空間へ大改造

恵庭市・Mさん宅　設計・施工／(株)アルティザン建築工房

２度の増改築を行った
築53年の建物を
「今を楽しむ家」へ再生

　恵庭市の住宅街の一角に、昭和37年に建てられた奥さんのご実家。Ｍさんご夫妻は10年前、結婚を機にその建物を受け継ぎました。「半年住んで網走に転勤になってしまい、８年間誰も住んでいなかった家はとても寒く、帰るたびにあちこち不具合が見つかりました」と奥さん。
　２人暮らしにふさわしい住まいに一新したいと、ご夫妻はリフォームを決断。「施工実績が多く、リフォームの専門会社なので安心してお任せできると、アルティザン建築工房に工事をお願いしました」。じっくりと打ち合わせを重ね、旧居の構造を生かしながら、どこにいても木のぬくもりが感じられるプランができあがりました。
　生まれ変わった新居にはご主人が楽しみにしていた薪ストーブが設置され、２階には山小屋風の書斎も完成。ストーブの炎を眺めながら料理ができる対面式の造作キッチンは、奥さん自慢の家事空間になりました。「基礎と耐震、断熱を補強した住まいは、暖かいのはもちろん、夏も涼しくて驚きました。私たちにとってリフォームという選択は、大正解でした」。

Reform Point

白を基調にした対面式キッチンは、背面収納を充実させた造作仕様。素材感のあるタイルやレトロなガラスを採用。

既存の玄関土間をそのまま生かしながら、レンガで防火壁と炉台を設え、Mさんが選んだ薪ストーブを設置。

多趣味なMさんの書斎は、パイン材を床、壁にふんだんに使い、ログハウスのような雰囲気に仕上げた。