住宅雑誌Replan（リプラン）

　お子さんたちが独立し夫婦の暮らしを楽しむ家として建てられたＡさん宅。ナラの無垢床や塗り壁など本物の素材にこだわった室内は、上品な趣に満ちています。ピアノを２台置いてもなお余裕のあるリビング、遊びに来た息子さんや娘さんの一家と一緒に料理や食事ができるダイニング・キッチンをはじめ、一つひとつの空間をゆったりとレイアウト。さらに、青森産十和田石を使った特注の浴槽が存在感を放つ浴室、勾配天井と張り巡らされた米ツガが瀟洒な雰囲気を醸す書斎など、ご夫婦の希望を叶えた贅沢な空間が広がります。
　この邸宅を彩る調度品の数々は、すべてお二人がセレクトしたもの。「タイルや鏡、金物類に至るまで、何一つ手を抜かずに吟味しました」と奥さん。ご主人も「実際に東京のショップやショールームにも何十回と足を運び、気に入ったものを選びました」と言うから驚きです。
　そうした譲れない想いを汲み取り、調和の取れた空間へとまとめ上げることができたのは、佐善工務店の培ってきた経験と卓越した技術があってこそ。和の家のイメージが強い同社ですが、近年は洋風の住まいも数多く手がけており、設計事務所とタッグを組んでの施工も得意とするところです。
　「楽しみながら家づくりができました」「納得しながら進めたので、すべて大満足です」と感想を語るお二人。その表情は、やりたいこと、好きなものを１００％取り入れることができた充足感で輝いていました。