住宅雑誌Replan（リプラン）

　和風の外観が落ち着いた趣のＳさん宅。続き間の和室と木をふんだんに使った室内は心地よい温もりの空間です。Ｓさんは震災時の地震で家が全壊となったため、新築を決意。トータルホームプランのモデルハウスを見学し、家づくりへの取り組みを聞いて依頼することに決めました。「自分の代で家を建てられる幸せを思い、懐かしいけど新しい、次の代に手渡せる家をつくることにしたんです」。
　現しの梁が安定感を醸す広々としたリビングの半分は畳。冬はやっぱりこたつでごろりとしたいというご希望です。ご主人は住宅性能について勉強し、多くの質問をぶつけたとか。「メンテナンスも含め一つひとつ納得する答えと適切なアドバイスがありました。だからこそ、ともに家を建てたと感じています」。
　冬の暖かさは断熱・気密性能と暖房方式が要。基礎、壁、屋根に高性能の断熱材を使用しました。床下は蔵のような保温性のある空間になり、エアコン１台を設置してガラリから室内へ暖かい空気が上がってくる仕組みです。家全体が暖かく、さっと動ける快適さ。エネルギー源は電気で太陽光発電も設置。発電量が５・１キロワットと大きいため、売電収入も多く見込んでおり、支払う電気料金は年間で２〜３万円を予定。快適さと省エネ度のコストパフォーマンスが抜群です。
　念願かなった家で、奥さんは得意の煮物料理を作り、友人を呼んで賑やかに乾杯する暮らしを楽しみにしています。