自然素材を品よく使い、白と茶系でシンプルに仕上げられたSさん宅。室内には合理的かつ長く住まえる工夫が随所に盛り込まれています。
1階部分は広々としたLDKを中心に、周りに和室やユーティリティ、家事室といった必要最低限のスペースを配置。少ない動きで効率的に暮らせる空間にまとめ上げました。2階子ども部屋は、必要に応じてパーテーションで区切れるようプランニング。将来的な家族構成の変化にも対応できる可変性のある間取りが光ります。さらに「生活感を出したくない」というご夫妻の希望を受け、造り付けの収納を豊富に設けているのもポイント。余計な家具を置かずとも、いつでも室内をすっきりと保つことができます。
そして、佐々木工務店の真価が発揮されているのは、むしろ目には見えない性能面。こちらの家では充填断熱と付加断熱のダブル断熱により、壁と屋根に各210ミリもの断熱材を施工し、県内でもトップクラスの水準の断熱・気密性を実現しました。住まいの性能を高めることで可能となるのは、限りなく小さなエネルギーでの快適な暮らし。「高断熱・高気密な空間なので熱が逃げにくく、冬も暖房は最低限で大丈夫。光熱費は一般の住宅の半分ぐらいで済むと試算しています」と佐々木茂樹代表取締役は語ります。同社が目指す「ランニングコスト負担の少ないサステナブルな家」。その理想を形にした住まいが、また一軒誕生しました。
■宮城県仙台市・Sさん宅
■設計・施工/(株)佐々木工務店
■建築データ
■構造規模
木造(在来工法)・2階建て
■延床面積
131.25㎡(約39坪)
■主な外部仕上げ
屋根/ガリバリウム鋼板ハゼ葺、外壁/窯業系サイディングレッドシダー、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(ペアガラス)
■主な内部仕上げ
床/オーク無垢複合フローリング、壁・天井/クロス・レッドシダー
■断熱仕様<充填断熱・付加断熱>
基礎/EPS90㎜、壁・屋根/高性能グラスウール16kg210㎜
■暖房方式
床暖房
■工事期間
平成27年8月〜11月(約4ヵ月)
私たちの家づくりは「春夏秋冬を通して快適に暮らせる家とは?」「少ないエネルギー、少ないコストで暮らせる家とは?」といったシンプルな命題が出発点。その命題を実現するために、断熱性・気密性にこだわり住宅性能を高める、太陽や風といった持続可能な自然エネルギーを上手に取り入れる、といったことに取り組んでいます。予算や希望に応じたプランニング、自社職人による丁寧かつ細かな施工など、ハウスメーカーにはない自由度の高さにも自信あり。当たり前のことを当たり前に行うことを大切に、性能面で長く住まえるサステナブルな家をご提供するのはもちろん、デザイン面でも時代に流されない普遍性のある住まいをご提案いたします。