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リフォーム事例:暮らし上手さん
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リフォームの定義を変える、暮らしの安心を再構築する

北海道R住宅で実現する
ゆとりある人生計画

■札幌市・Sさん宅 ■家族構成/夫婦50代+長女
■家族構成/夫婦50代
■設計/山本亜耕建築設計事務所
HP:http://ako-re.blogspot.com/
TEL:011-671-8600
■施工/(株)丸三ホクシン建設
TEL:0133-73-0714

今回の事例は、リプラン北海道 Vol.89に掲載しております。
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最高の子育て環境を求め築10年の中古住宅を購入


 翌年に小学校入学を控えた長女、わんぱく盛りの4歳の長男、2歳の次男。今から23年前、3人の子育てに追われていたSさんご夫妻は地下鉄駅近くの賃貸マンションで暮らしていました。「生活には便利でしたが、子どもたちが走るたびに階下から苦情がきました。長女の小学校入学を機に、住み替えをして、子育てをのびのびと楽しみたいと思い、築10年の中古住宅を購入しました」と、奥さん。
 藻岩山を望む住宅街に建つ家の向かいには児童公園があり、小学校もすぐそば。家事のかたわら、窓越しに公園を駆け回る子どもたちの姿を眺めるのが、奥さんの日々の楽しみになりました。一方、Sさんは仕事が忙しく、マイホームでの暮らしを楽しむ余裕もなく、道内を駆け回っていました。
 「ここは子育てには申し分ない環境でしたが、冬になると大屋根からの落雪がものすごくて。お隣の通路にも容赦なく落ちるので、その対策には本当に頭を悩ませました」。
 屋根の雪が落ちる北側の部屋はすが漏りがひどく、あまりの寒さで、いつしか開かずの間に。子どもの成長とともに、住まいの方々に老朽化が目立つようになりました。「冬が来るたびに、この次住むなら雪の心配がないマンションがやっぱり良いかしら、なんて思うようになっていました」と、奥さん。
 

定年が間近に迫り老後の暮らしが身近に


 「寒くて暗い今の家では老後は気持ちよく暮らせない」。一昨年11月、Sさんの定年が2年後に迫り、住み慣れたわが家をどうするかがご夫妻の前に現実問題となって立ちはだかりました。「資金的には新築は、夢のまた夢。予算内でリフォームし、夫婦がそれぞれの趣味を楽しみながら、気持ちよく過ごせる程度の家になれば良い、そんな漠然とした思いしかありませんでした」。
 そこで、いくつかのハウスメーカーに相談。しかし、型どおりの提案ばかりで、ご夫妻の心を動かすものはありませんでした。「そんな時、書道の仲間が建築家の山本亜耕さんを紹介してくれました。去年4月にお目にかかったら、とても親身な提案をいろいろしてくださって、すぐにお願いすることに決めました」と、奥さん。
 その決め手となったのが、山本さんが提案した「北海道R住宅」でのリフォーム。「素人ですから、性能基準の数値や第三者による検査といわれても、最初はあまりピンと来なかったんです。でも、熱心な説明に耳を傾けるうち、我々の予算と希望を最大限に生かすことができるんじゃないかと思い、山本さんにすべてお任せしました」とSさん。
 

既存の基礎の形状を生かし生活空間を再構築


 Sさんご夫妻と山本さんは、昨年4月末から本格的にプランづくりに着手。また、同時に第三者の専門家によって築33年を経た住宅の現況診断も実施。「当時の建物にしては珍しく、書類一式が保管されており、基礎もしっかりしていました。しかし、気密に対する配慮がまったくなされていなかったため、結露が激しく、長年の湿気で角柱が腐敗しているなど、改善すべき点も山ほど見つかりました」と山本さん。
 性能面の問題点は、専門技術者も加わって、次世代省エネ基準をクリアするレベルまで、根本から検証。「費用対効果を最大限に引き出せるよう、熱環境の専門家にも協力を依頼しました。複数の専門家が最先端の技術と経験を持ち寄って、ひとつの家を直していくところも、北海道R住宅ならでは。また、改修履歴は記録保存され、今後永く住まうのに役立つ履歴書になります」。
 緻密な調査、診断を経て完成したプランは既存の基礎の形状を生かした、2階建て。1階にはLDKと主寝室、水まわり、吹き抜けで結ばれた2階にはSさんの書斎と予備室である和室、娘さんの部屋がそれぞれ、レイアウトされました。「山本さんとは共通の趣味が多くて、話せばこちらの意図や希望もすぐに分かってもらえました。我々には思いもつかない新鮮な提案を次々にしてくれたことも、ありがたかったですね」とSさん。

家族で、独りで。趣味の時間を楽しむ終の棲家


 子育てのさまざまな思い出を刻み込んだ住まいは、昨年10月、2ヵ月の工事を経て、新しく生まれ変わりました。トドマツの外壁がシックな建物の中に足を一歩踏み入れると、ほのかな木の香りとリビングのおおらかな吹き抜けが出迎えてくれます。
 「北海道の風土性を大切に」という思いから、床にはニレの無垢材、壁には稚内珪藻土を使用。リビングには、ご夫婦で丹精している前庭を望む地窓風の開口、吹き抜けのハイサイドからたっぷりと外光がこぼれます。「昔の居間も南向きだったのに、奥に行くほど薄暗かったのですが、今はどこもかしこも明るくて。対面式のキッチンなので、台所仕事をしながら、庭や公園、空も眺められます。心が明るくなりますね」と、奥さんは嬉しそうに話してくれました。
 家族の生活の中心となるLDKと吹き抜けでつながっている2階ホールには、Sさん念願の書斎が設けられています。また、1階主寝室の一角にも小さなデスクが。「ようやく、腰を据えて音楽鑑賞や読書が楽しめる自分の居場所ができました。天然素材をふんだんに使っているので、気持ちの良いくつろぎ空間になりました。予算内で新築に近いリフォームができたのも、北海道R住宅のお陰ですね。定年で家に居る時間が長くなるのが、待ち遠しくなりました」と、Sさんも大満足のご様子でした。 

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