浴室リフォーム
ユニットバスは、こうして施工される
■札幌市南区・Hさん宅
■取材協力/江本工業株式会社 TEL:011-863-1295 有限会社レンガ工房 TEL 011-695-6710 |
一日の疲れを癒してくれるお風呂が「寒い」「狭い」では、不満もつのる一方。といって浴室のリフォームとなると、「狭いわが家でもできるのかな」「どんな工事になるのかな」というイメージが先行しやすいのも事実。そこで今回は、札幌市南区のHさん宅で行われた江本工業のユニットバス工事に密着。どのような手順で作業が進んでいくかをルポしました。
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分割構造だから壁を壊さず搬入可能 初めて浴室をリフォームする場合、まず、バスタブをはじめ、いろいろなものを搬入する通路の確保が大変と思う方が多いようです。けれども、ご心配なく。業者さんとの事前の打ち合わせは必要ですが、ユニットバスは洗い場床、浴槽、壁面などを分割して、中で組み立てるので3尺(およそ90センチ)の幅があれば、問題なく通過できます。 次に、工事日程はケースバイケースで、今回の場合は受注後最短の5日。工期が短いだけでなく、壁を壊すことなく施工できるので費用も抑えられます。 そしてもうひとつ重要なのが、「寒いお風呂」を根本的に改善するためには、断熱材の入れ替えが必要だということ。寒さ対策に関しては、ユニットバスに過度な期待をするのは禁物。建築会社にきちんと診断してもらい、断熱材を入れ替えてからユニットバスを施工します。浴室は湿気が多いためグラスウールがカビて真っ黒に変色し、湿気の重みで下がるなど、用を成していないこともよくあります。壁の中で起こっていることなので、わかりにくい部分はありますが、「寒い」と感じるのはひとつの信号だといえます。 いずれにしても、わが家のお風呂はどこが問題で、どう良くしたいのか、事前打ち合わせをしっかり行って、ゆっくりのんびりできる浴室を手に入れましょう。 |
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新しいユニットバスが到着。いよいよ工事のはじまりです。壁や床などそれぞれのパーツに分かれているので、一般的な廊下幅があれば搬入可能。壁などを壊す必要はありません。
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既存の建物と設置する洗い場や浴槽がぴったり収まるよう、何度も調整を繰り返します。上から、洗い場のパンの事前調整、浴室パンのレベル調整、最終調整。寸分の狂いも許されない微妙な作業です。
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壁を立てるため、床のジョイント材を取り付けます。
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洗い場と浴槽のトラップ(水が流れるパイプ)をつないでいるところ。それから先の排水管の接合は、水道工事業者の仕事になります。お風呂の工事は、業種の異なる会社の人が出入りするのが普通です。
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壁を立てたら接続部分に防水処理を行い、壁の上部をジョイントしていきます。
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今回は3枚の引き戸に変更。まず、ドアの枠から取り付けていきます。 |
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壁を立て終わったら天井を載せます。 |
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立てた壁の窓部分をあけ、スリーブを取り付けて窓と浴室をつなぎます。 |
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浴槽を運び入れ、レベルを合わせます。 |
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ココまでくれば最終段階。手すりや洗い場の台、輻射暖房換気扇など、さまざまな器具類を取り付けます。 |
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完成! |
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■施工費用/約160万円(システムバス・石油給湯器・配管工事)
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前回ご紹介の家はこちらです |
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