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土色の塗り壁がラテンの国を思わせる外観。 手前にはクラッシュドレンガを敷いて。 |
レンガの風合が落ち着いた雰囲気を演出している主寝室。ちょっとした書きもの等をする時用に小テーブルをあつらえました。 ■札幌市西区・鶴岡さん宅 ■家族構成/ご夫婦30代、長男2歳 ■設 計/鶴岡設計工房 TEL011-616-6323 ■施 工/株式会社 翼工務 TEL011-663-5303 |
アンティークを飾ったファミリールーム。 |
家全体がオープンな空間。正面階段から下に降りると1F。 |
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小物の飾り方にもセンスが感じられるが「決して、高いものはありません」と鶴岡さん。見習いたい。 スキップフロアの動きのある空間。 |
住宅街で、「新しいレストラン?」と見まがうひときわ目を引く存在感。鶴岡重彦さんの自宅とオフィスは、鶴岡さん自身の設計によるもので隅々まで自分の「やりたいこと」が徹底しています。施工には以前からの仕事仲間である翼工務さんがあたり、「塗る場所が多くて(笑)左官の仕事にかなりウエイトを置いた現場となりました。一緒に楽しみながら仕事ができたので、引き渡しがちょっと寂しかったですね」と振り返ります。
立地的には小高い場所にあり札幌の夜景も楽しめるロケーション。その好条件をさらに活かせるよう、居間は2階、台所と食堂は3階になっています。またジプシーが住む穴蔵をイメージしたという2階のスペースでは、本を読んだりパソコンをしたり、程よい狭さの落ち着き感を楽しんでいます。鶴岡さんは建築士であり、またインテリアプランナーやインテリアコーディネイターとしても活躍。 その持ち前のセンスがこの家ではいかんなく発揮されていて、玄関を入ってすぐのファミリールームにはイギリスのアンティークがさりげなく置かれているかと思えば、ケニアの布、メキシカンな雑貨など、「どこの国と限定せず無国籍な味わいを楽しんでいます」とのこと。こんな独創的な空間が実現したのも、翼工務さんの丁寧な仕事によるところが大きいようです。 |
■建築データ 構造規模/セラミックブロック造一部鉄筋コンクリート造・地上2階、地下1階建、延床面積/203.58平方メートル(約61.58坪)、<外部仕上げ>屋根/アスファルト露出防水、外壁/セラミックブロック化粧積、建具/断熱ドア、木製サッシ、<特徴的な内部仕上げ>床/床暖用フロア、壁/ビニールクロス、天井/ビニールクロス、<断熱仕様>床(地階天井)/現場発泡ウレタン60mm、外部に接する床/現場発泡ウレタン85mm、外壁/現場発泡ウレタン50mm、天井/現場発泡ウレタン85mm |
窓からは札幌の街並みが眺められる。夜景もきれい。 使う素材、並べる家具や雑貨を限定せず、無国籍な味わいが特徴。 |
3階から2階の居間を見る。スタッコ仕上げの壁の質感がやわらかな雰囲気を醸し出している。 |
居間の一部にあえて穴蔵を設けている。壁に開けたホールがデザインに。 |
洗面台は雰囲気に合わせてタイルを使用。鶴岡さん自身が貼ってラフな仕上がりを楽しんでいる。 |
前回でご紹介の家はこちらです |