住宅雑誌Replan（リプラン）

編集部よりアンケートの総評

「デザイン」というのは、なかなか定義の難しい言葉です。意味を広くとらえると、プランもデザインですし、住宅性能を考えるということもデザインだと言うことができます。

ここではデザイン・プラン・性能と分けてアンケート実施してみました。しかし、それぞれにバランスよく回答がつくということは、ある意味で建て主さんの成熟を表しているのではないでしょうか。昨年のアンケート同様、「価格」の部分がさほど伸びない点からも、基本的な性能要件をそなえながら、こだわりを持った家づくりをしたい人が多いということがうかがい知れます。

最近のユーザー嗜好には、やすらぎ志向というものがあるようです。
別にすごい予算を準備できるわけではないけれど、その資金の範囲内で、どのように「やすらげるか」という部分にこだわる志向は強まっていると思います。家は究極的な「セーフティネット」です。厳しい時代だからこそ、家にやすらぎを求めたい、そういう心理が強まっているのですね。