並々ならない1年だったと思います。
多くの生命が失われ、人々の基本資産である住宅が毀損した昨年の震災発生以来、住宅雑誌Replanは、東北全域を対象とした住宅雑誌という立場から、自分たちにも何ごとか、この事態に役に立つことがあるのではないかと模索してきました。
そんな思いの中から、「東北の住まい再生」というフリーマガジンを発行。岩手・宮城・福島・山形の各県から「後援」をいただき、仮設住宅から復興住宅への道筋が少しでもよい家づくりになることを祈りながら、多くの皆さんに住宅の情報をお届けしてきました。
その活動を通して、実にたくさんの方々の思いにも触れてきました。読者の皆さん、情報を提供していただだいた皆さん、それぞれの立場から寄せられた真実の言葉をお伝えしていきたいと、日々、住宅雑誌として努めています。
時間は、あの日から途切れることなく継続しています。失われてしまったかけがえのない暮らしが、災害に負けることなく再生していくよう願いを込めて、これからも出版の仕事に邁進していきたいと考えています。
2012年3月
住宅雑誌Replan東北&北海道
「東北の住まい再生」
編集長 三木 奎吾・スタッフ一同